beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

両指揮官認める「良いチーム」。大谷主将中心に優れたバランスで和歌山制覇の初芝橋本、目標は全国ベスト8

このエントリーをはてなブックマークに追加

初芝橋本高は全国ベスト8を目標に掲げる

[6.10 インターハイ和歌山県予選決勝 初芝橋本高 2-0 和歌山北高 上富田スポーツセンター球技場]

 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の和歌山県予選決勝が10日、上富田スポーツセンター球技場で行われた。準決勝の2試合目が雷の影響で翌日に順延となったことで、決勝戦も予定していた9日より1日ずれて開催された。決勝戦に駒を進めたのは、初芝橋本高和歌山北高。今年この組み合わせは、県新人戦の決勝、県リーグ戦に続き3度目となる。互いをよく知る同士の対戦は、初芝橋本が2-0で和歌山北を下し、全国大会が行われる沖縄への切符を勝ち取った。

 少し低い位置でスタートした和歌山北に対し、初芝橋本は立ち上がりから相手陣内で積極的に仕掛ける。前半25分、CKからDF南條斎(3年)が蹴ったボールをDF若松楽人(3年)が頭で折り返し、FW名願央希(3年)がゴールに押し込み先制。後半18分にはMF河井章人(3年)が出したパスをMF青山将大(3年)がGKの頭上を越すシュートで追加点を奪った。和歌山北も後半に入ってからは幾度かチャンスを作ったが、初芝橋本はゴールを許さず。2-0のまま、初芝橋本が3年連続16回目の全国総体への出場権を掴んだ。

 試合後、初芝橋本のキャプテン・FW大谷澪紅(3年)は、「昨年の選手権予選決勝では北高に敗れ、本当に悔しかった。チーム内には昨年から試合に出ていてその悔しさを知っている選手も多かったので、みんなで『絶対に勝ちたい』という強い想いを持って一丸となって戦うことができた」と振り返った。

 1年の時からAチームで起用されてきた大谷に対する阪中義博監督の信頼は厚い。この日のプレーについても「自分が得点できなくても腐ることなく献身的に走り、他の選手を輝かせてくれる。大谷の人柄あってこそのプレー」だと高く評価。その人柄を「真面目でしっかり者。キャプテンとしても本当によく務めてくれている」と話した。

 大谷が「新人戦が終わったあと、チームみんなで話し合って決めた」と語った今年の目標は、全国大会への出場だけでなく、出場した上で「ベスト8」に入ること。加えて、和歌山県勢として総体は2016年以来、選手権では2010年度以来初戦突破がないことも踏まえ、目標を実現する上で「和歌山県勢としての1勝をまず挙げる」ことに大きな意味があるとし、「決して恥ずかしくない試合をする」と誓った。

 阪中監督もまた、「今年のチームは、各ポジションの選手がしっかりと役割を果たしてくれるおかげでとてもバランスが良く、3回戦まで勝ち進んだ2014年度のチームと遜色ないと感じている。トーナメントの組み合わせにもよるが、ベスト8を目指したいと思っているし、それができる選手たちだと思っている」と語っている。さらに、「今年の選手たちは、自分の指導に必死についてきてくれようとしている。そんな姿を見て、できる限り長く一緒に戦いたいと思わないはずがない」と、胸の内を明かした。

 今年の初芝橋本を「良いチーム」だと話したのは、初芝橋本の監督や選手だけではない。和歌山北の中村大吾監督も「プレー1つ1つの質を向上し、秋にはかならず王者の座を奪還したい」と悔しさを噛み締めながらも、対戦相手を「良いチーム」だと讃えて、「総体でもその実力を遺憾なく発揮してほしい」とエールを送った。

 この試合では2ゴールに止まった初芝橋本だが、持ち前のスピーディーな攻撃は春先よりもさらに磨きがかかっている。結果を恐れることなく、自分たちが積み重ねてきたものを思う存分ピッチで表現してきてもらいたい。

(取材・文 前田カオリ)
●【特設】高校総体2019

TOP