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[MOM2901]明秀日立FW菊池伶桜(3年)_悪天候の中、交代出場のレフティーが個の力発揮。2発で逆転勝利導く

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後半32分、同点ゴールを決めた明秀日立高FW菊池伶桜(左)が石井涼雅と喜ぶ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.15 インターハイ茨城県予選準決勝 明秀日立高 2-1(延長)鹿島学園高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 個の力で奪った一撃によって、明秀日立高を蘇らせた。1点ビハインドを追う明秀日立は後半、前へ重心をかけて同点ゴールを目指したが、強風雨の影響でボールを思うように運ぶことができない。そのため、ゴール前のシーンを増やすことができなかった。

 後半20分を過ぎて少しずつクロスの本数が増えていたものの、それでも決定的なシーンを作れないまま後半30分が経過。だが、ここで交代出場のFW菊池伶桜(3年)が大仕事をしてのける。32分、左クロスを跳躍して胸トラップすると、そのまま左足ボレーシュート。これがゴール右隅に決まり、同点ゴールとなった。

 この日はほとんどの選手がボールコントロールに苦しんでいた。加えて、前半9分に先制した鹿島学園の選手たちは割り切ってクリアすることを優先。戦略で変化を作れるような環境ではなく、明秀日立は明らかに追い込まれていた。その中で、萬場努監督は「ああいうような得点感覚に秀でたタレント、個の力量でしかゴールを奪えないと思っていた。菊池はその筆頭なので早めに使いました」。後半開始から送り出していた菊池が期待通りに個の力を発揮し、チームを救った。

 このクロスからのゴールは、練習通りの一撃でもあった。菊池は「あの形は昨日から練習していていました。小野コーチに『足を運んでから振れ』と言われていてその形が上手く行って、やっておいて良かったと思います。イメージ通り振り抜くことができたと思います」と説明。そして、「(先制されたが)逆転しようという強い気持ちが見えて必ずチャンス来ると思っていたので、一発で仕留めるということを考えて、来たところでみんなの気持ちを背負って打つことができました」と微笑んだ。

 菊池は延長後半4分にもFW藤原裕也(3年)が獲得したPKを左足で決めて決勝点。チームを勝たせる活躍をしてのけた。今大会はいずれも交代出場で3得点。どんな状況でも「楽しむ」ことを意識し、現在は“切り札”として活躍中のレフティーは「チームには一人一人役割があって、自分はそういう(得点に絡む、決める)役割だと思うのでできて良かった」と喜んだ。

 次は全国出場を懸けた決勝戦。「簡単な試合にはならないと思う。苦しい時に一発で仕留めるゴールを狙い続けたいです」と語る菊池が、決勝でもチームを勝たせる活躍をして、茨城を突破する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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