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[MOM2907]東海大相模MF増田鈴太郎(2年)_ 縦、縦、縦。スピード系ドリブラーが相手DFの脅威に

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東海大相模高MF増田鈴太郎は右サイドからの突破でDFの脅威に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.22 インターハイ神奈川県予選準決勝 三浦学苑高 0-3 東海大相模高 相模原ギオンスタジアム]

 3-0の試合で決定的なシュートを放ちながらも、得点を挙げることはできなかった。だが、東海大相模高の有馬信二監督が、会心のゲームで特にリズムを生んだ存在として挙げたのはMF増田鈴太郎(2年)の名。「あれだけ行かれると嫌ですよね」。右WB、右SHとしてスピードのある仕掛けを連発した2年生アタッカーをマン・オブ・ザ・マッチに推した。

 前半18分の先制点は増田が獲得した右CKから生まれたもの。勝負の行方を大きく傾けた後半15分の3点目も、右サイドでセカンドボールを奪い取った増田が縦へ潜り込んでから出したパスでアシストしたものだ。

 前半は濡れたピッチの影響でボールが流れてしまい、苦戦。それでも徐々に修正して存在感を放った増田は、「きょうはスペースが結構空いていたので、『縦仕掛けろ』と(有馬)監督にも言われていた。それが持ち味なので行けたと思います。自分は嫌がられるプレーヤーを目指していて、相手の嫌なところをどんどんついていければと思っていたんで良かった」と納得の表情を見せていた。

 横浜FCの育成組織出身のドリブラーは昨年からAチームでチャンスを得ていた。だが、今シーズン当初はパスでの崩しを意識するあまり、持ち味を発揮することができず。それでも、ドリブルの意識を高め、縦へグイグイと仕掛けるプレーを表現できるようになった増田は、チームの中で存在感を高めている。

 目標は相手を圧倒するような存在だ。「ここだけは負けないという武器をもっと手にいれたら。(ドリブラーでは)県内でも(桐光学園高の)神田洸樹くんとか全然上がいる。もっと圧倒的な違いを見せれる存在になりたい」。まだDF1人をかわした後に2人目で止められてしまうシーンが多いが、そこも打開するような選手になること。まずは、チーム内競争の中で力を磨き、どの試合でも止まらない存在となって、インターハイなどの大舞台でプロ入りへのアピールをする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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