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トルコ遠征中のブラサカ日本代表がスペイン撃破!エース川村が決勝弾!

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スペインに快勝後、健闘を称えあう両国の選手たち(提供:日本ブラインドサッカー協会)

【アンカラカップ】(トルコ)
[グループリーグ第2戦 日本代表1-0スペイン代表]
得点者
川村怜(前半20分)

[先発メンバー]
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
FP川村怜(Avanzareつくば)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP佐々木ロベルト泉 (Avanzareつくば)
監督 高田敏志
ガイド 中川英治

 ブラインドサッカー男子日本代表(世界ランク13位)が現地時間22日、世界ランク5位と格上のスペイン代表Aと戦い、川村怜の決勝ゴールで1-0で下した。3月のワールドグランプリ(WGP)の3位決定戦で敗れた因縁の相手にリベンジを果たした。

 決勝弾をきめたのは、やはりこの男だった。前半終了間際。自らゴール前に攻め込んでいったときに受けたファウルでFKを得る。スペインの選手たちがゴール前に作った壁の右側にスっとドリブルで出て、わずかにできたスペースを狙って右足を振りぬくと、地を這うようなボールがゴールネットに突き刺さった。途中、悪天候による中断を挟むアクシデントもあったが、選手たちは最後まで集中を切らさず、1点を守り切った。

「(4位に終わったことが)日本の今の現実です。この3か月間やってきたことを出してきたい」

 出発する前、日本に滞在中にことあるごとにこう明かしてきた川村は、WGPでメダルをとれなかったことを厳しくとらえている。だからこそ、高田敏志監督や、他のコーチ陣らとシュートの決定力アップの個人トレーニングをどん欲に続けてきた。

 高田監督も選手やコーチングスタッフの奮闘を称えた。

「コーチ陣の的確なスカウティングから、WGP3位決定戦で敗れはしたもののゲームスタッツや客観的な分析データからも日本が試合のイニシアチブを取れる、という前提で試合にのぞみました。守備面では、相手の攻撃に対して強度の高い守備と切り替えの早さで無失点に抑え、攻撃面でもビルドアップからサイドレーンを意図的に活用し狙ったフィニッシュの形を作ることが出来た。後半は前半に比べてチャンスが作れなかったが、守備的な時間をあえて作りブロックを形成しながらうまく時間を使えた。予想外の事象が多く起きた中、選手たちが状況に応じて冷静にプレーした選手を讃えたい」

 今日23日に挑むトルコ代表Aはスペイン代表Bから6点を奪うなど、得点力が高い。高田監督が続ける。

 「(トルコAは)日本が苦手とするパワーとスピードを兼ね備えたチーム。過去2戦同様、良い守備から良い攻撃を作るリズムを前半から作って試合を進め、無失点に抑えて勝ちたい」

 世界ランク4位のトルコに勝てば、確実に成長の手ごたえを感じ取れるはず。その意味でも正念場の一戦となる。 

▼大会スケジュール
6/21 6-0 ルーマニア
6/22 1-0 スペインA
6/23 23:00トルコA戦
6/24 20:30トルコB戦
6/25 16:00スペインB戦
6/27 順位決定戦(5位、3位、決勝)
※時間は日本時間。変更の可能性あり。

【日本代表メンバー】
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK佐々木智昭(コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ)
FP川村怜(Avanzareつくば)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(松戸・乃木坂ユナイテッド)
FP佐々木ロベルト泉 (Avanzareつくば)
FP佐々木康裕(松戸・乃木坂ユナイテッド)
監督 高田敏志
ガイド 中川英治

(取材協力 日本ブラインドサッカー協会)

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