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痛恨ハンドでPK献上の熊谷号泣…明確化された基準を適用か

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熊谷のハンドの場面

[6.25 女子W杯決勝T1回戦 日本1-2オランダ]

 試合終了の笛が鳴ると、キャプテンは人目をはばからず号泣していた。そこにオランダの選手が近寄って慰める。日本女子代表(なでしこジャパン)は試合終了間際にDF熊谷紗希のハンドによって与えてしまったPKから決勝点を奪われ、敗退が決まった。

 2019-20シーズンよりより確かになった基準が適用された。国際サッカー評議会(IFAB)は新シーズンよりハンドの基準について具体化。これまでハンドは意図的かどうかで判断されていたが、不自然に大きく広がっているかどうかという基準が重要視されることになった。

 U-20ワールドカップやコパ・アメリカ(南米選手権)でも基準は適用されており、後ろで手を組んで対策をとるDFが多くみられるが、今回の熊谷のプレーは両手を広げており、「競技者の身体を不自然に大きく見せている」と判断されたとみられる。

 このプレーに関して主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でも確認していた。ただし確認後に熊谷にはイエローカードが出されたが、本来であればイエローカードはVARの対象外のため、イエローカードを出すのであれば、先に出しておく必要がある場面だった。

号泣する熊谷を慰めるオランダの選手たち

 押し込んでいた時間帯で得点を決めきれず、不運の敗退となったなでしこ。ただいずれにせよ、来年の東京オリンピックで目標のメダルを獲得するたには、今大会8強のうち7つを締める欧州勢への対策とともに、更なるチーム力の強化が必要になりそうだ。

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