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川崎F内定、桐蔭横浜大MFイサカ・ゼインは“対策”破れず「まだまだ大学レベル」

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桐蔭横浜大MFイサカ・ゼイン

[7.3 天皇杯2回戦 FC東京1-0桐蔭横浜大 味スタ]

 攻撃の中心を担う時間帯もあったが、最後までゴールには届かず。来季の川崎フロンターレ加入が内定している桐蔭横浜大MFイサカ・ゼインは天皇杯2回戦・FC東京戦の試合後、「トップレベルのプレーができるかといえばまだまだ」と力不足を語った。

 ガーナ人の父と日本人の母との間に生まれたイサカは桐光学園高出身。U-22日本代表FW小川航基(磐田)とは高校の同級生にあたり、全国高校選手権の出場経験も持つ。桐蔭横浜大に進学後は1年時から主力を担い、来季は川崎Fへの加入が決まっている。

 ただ、そんな前途洋々にも思えるイサカだが、大学生活には未練がある。「総理大臣杯(予選)で負けて、ユニバ(ユニバーシアード大会の全日本大学選抜)に落ちて、ふがいない思いしかない。プラスのニュースをつくりたかった」。そうした意気込みを携え、この天皇杯に乗り込んできた。

 1回戦で山形大医学部を8-0の大差で下し、2回戦の相手は内定先のライバルクラブにあたるFC東京。しかし、本職の右サイドハーフで先発したイサカは持ち味を封じられた。目の前に“イサカ対策”として起用されたU-22日本代表DF岡崎慎が立ちはだかったのだ。

「ボールを受ける部分、受けてからのアイデア、スピードはまだまだ大学レベルだった。そこのレベルを上げていかないと自分の良い部分は出ない」。J1クラブとの対戦を経て、そう振り返ったイサカ。今後の大学リーグ戦とインカレ(全日本大学選手権)、そして来季のプロ入りに向けて「一からまたやり直したい」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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