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味スタに歓迎された“大学1年生”…桐蔭横浜大DF鈴木「絶対に出たいと思っていた」

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FC東京U-18出身の桐蔭横浜大DF鈴木智也(1年)

[7.3 天皇杯2回戦 FC東京1-0桐蔭横浜大 味スタ]

 試合前の選手紹介で名前がコールされると、味の素スタジアムから大きな拍手が巻き起こった。キックオフの直前には、長谷川健太監督ら指導陣から笑顔で歓迎された。試合後の整列では、ゴール裏のサポーターから大きなコールも贈られた。それらはすべて、試合に出場しなかった一人の大学生に向けられたものだった。

 桐蔭横浜大DF鈴木智也(1年)はFC東京の育成組織出身。昨季はU-18で9番を背負う傍ら、U-23の一員としてJ3リーグ戦10試合に出場した18歳だ。「絶対に出たいと思っていたし、監督にも『出たい』と言っていた」。天皇杯2回戦の相手は愛する古巣。Jクラブとの対戦はそれだけで燃えるものだが、ひときわ大きなモチベーションがあった。

 ベンチスタートの試合前練習。憧れの地・味の素スタジアムに立った鈴木は何度も何度も左サイドを駆け上がり、クロスの感覚をたしかめていた。「高校時代から、自分の特長はサイドからのドリブル突破」。魅せるならばこれ。そうした覚悟が前面に感じられるウォーミングアップだった。

 ところが、試合が始まると出番はなかなか訪れない。「試合展開的にも押し込まれる中で、自分の特長のドリブル突破、アシストというのを負けているところから出したいと思っていた」。0-1で終盤を迎えるにあたり、交代枠は前線のジョーカーばかり。サイドを主戦場とする鈴木はベンチに座ったままタイムアップの笛を聞いた。

「試合に出られなくて悔しい」。試合後、取材エリアでMF平川怜、MF品田愛斗、FW矢島輝一らと旧交を温めていた鈴木は素直に感情を明かした。それは起用への不満ではない。「守備の部分で課題があって、守備の部分で苦戦している。守備力を身につけていかないと試合に出ることができないと思っている」と大学レベルでの課題を自覚している。

 だからこそ、この悔しさは通過点とするしかない。「中学からずっとFC東京にいて、すごく温かいサポーターがたくさんいる。自分が試合をするとなった時から、見に来たいと言ってくれるサポーターもいた。大学に行っても応援してくれるのはうれしい」。近い未来に再び愛するシャツを纏うため、この一日を大きな刺激としていく構えだ。

試合前、入念にクロスを確認する鈴木

長谷川健太監督も笑顔で歓迎

MF平川怜とはU-18、U-23で共にプレー

(取材・文 竹内達也)
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