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初戦は“温存”…尚志FW染野唯月「総体は総力戦。全員サッカーを発揮する場」

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ベンチから仲間のプレーを見守った染野唯月(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.26 総体1回戦 尚志5-0四中工 黄金森公園陸]

 先の選手権準決勝の青森山田高戦でハットトリック。U-18日本代表にも選抜され、J1鹿島アントラーズにも内定。2019年に入ってから話題に事欠かない尚志高(福島)のFW染野唯月(3年)だが、当然のように今大会も最大級の注目を浴びているが、この日はベンチから仲間のプレーを見守った。

「県予選で左膝を怪我しました。試合には正直、出たいですけど、チームが勝てばそれでいいです。自分はチームのことを考えて上でサブとして何ができるかを考えればいい。試合に出た時はチームを助けるような――必要とされているのはゴールなので点を取れればと考えています」

 仲村浩二監督いわく「染野は怪我をしていたので無理をさせたくなかったのと、痛さで気持ちが乗っていない部分もあったので、できれば温存したかった。そして、実際に温存できたので明日から頑張ってもらえればいい」という考え。怪我は試合に出られないほど深刻な状態ではないということだ。

 注目を浴びていることは、本人も分かっている。

「注目されている以上、ヘンなプレーはできません。さらに、チームが負ければ自分のせい、チームが勝てばみんなのおかげ、という見方になってくると思っています。なので自分としては、まずは負けないことを意識しながらチームがいい方向へ向けるように役割を果たして貢献していきたいと考えています」

 この日は代わりにFWとして出場したFW阿部要門(2年)に対し、試合中にアドバイスを送ったという。

「ヘディングが競り負けていたので、身体をもっとうまく使いながら自分の空間を作ってリズムを生み出していくようなことをクーリングブレイクの時に伝えました。彼は技術は劣っているけどストライカーとして点を取る部分では高いものを持っているので。身長も高く、自分にないものを持っている。そういうところを伸ばしていることが今の成長に繋がっていると思います」

 まさにチームのために自分ができること。染野と阿部、互いに足りない守備の課題に対しても、代表で言われたことを持ち帰り、伝えているという。

「総体は17人と言う少ないメンバーで戦う総力戦。夏で熱いですし、チームとして声を掛け合いながら、高体連ならではの『全員で力を合わせて頑張る』なのかなと思います。また、選手権に向けていい成長ができる場でもあるかと」

 個人で注目を浴びるのではなく、チームとして注目を浴びるために。この日はベンチから、そして次からはピッチで、チームを支える役割を果たせるか。注目される日々は続く。

(取材・文 伊藤亮)
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