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プロ、代表入り目指す徳島市立の大型GK中川、ライバルと競争しながら「全部の精度を上げていきたい」

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徳島市立高の188cmGK中川真がハイボールを処理。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 総体準々決勝 徳島市立高 1-3 富山一高 金武町フットボールセンター]
 
「インターハイで活躍して、日本代表というイメージがあったけれど、全然通用しなくてまだまだと感じたので、個人的には全部の精度を上げていきたい」。プロ入り、年代別日本代表入りを目指す今大会屈指の守護神、徳島市立高の188cmGK中川真(3年)は準々決勝で姿を消した。

 この日は風に悩まされ、悔しい試合となった。前半4分、ゴールへ向かってくるCKの対応が乱れ、何とか触ってかき出したものの、押し込まれる形で失点。さらに前半アディショナルタイムにもCKから失点すると、後半にも「風もあって出るのが遅くなってしまった」と目測を誤り、PKを献上してしまう。

 しっかりと落下地点に入った際のキャッチングなどでポテンシャルの高さを示し、キックでは昨冬の選手権からの成長を示した。今大会はビッグセーブを含めて3試合連続無失点と結果も出している。だが、この日は納得の行くプレーをすることができずに敗退。中川はチームの勝利に貢献できなかったこと、スカウトや年代別代表関係者に十分なアピールができなかったことを悔しがっていた。

 徳島市立は今大会3回戦まで全試合で中川が先発し、後半終了間際からGK米田世波(3年)を投入。米田がPKストッパーとして役割を果たしたこともあって、勝ち上がった。レベルの高い2人が互いに刺激し合いながら掴んだ全国8強。さらに上のステージを目指す中川だが、まずは米田との競争を勝ち抜かなければならない。

「守護神でやれる保証はない。取られるかもしれないし、しっかり取られないようにやっていくこと。そして、お互いに刺激し合って、良いものを盗み合ってやっていきたいと思っています」。昨年のインターハイで優秀選手に選出され、選手権でも準優勝校・流経大柏高相手にビッグセーブを連発。四国の注目GKは目標を達成するため、目の前にいるライバルと切磋琢磨しながら「全部の精度」を上げていく。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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