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鳥栖U-18の注目GK板橋洋青、3失点V逸を未来の糧に「細かいところを突き詰めて」

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サガン鳥栖U-18のGK板橋洋青(3年)

[7.31 日本クラブユース選手権U-18大会決勝 鳥栖U-18 1-3 名古屋U-18 味フィ西]

 前半に喫した3失点が最後まで重くのしかかった。サガン鳥栖U-18の快進撃を導いたU-18日本代表GK板橋洋青(3年)は「自分がゼロで抑えておけば、チームはもっと楽にゲームを進められていた。そこで何ができるかというところで、いまの自分は力がなかったということ」と決勝戦を振り返った。

 近年急速に力をつけてきた鳥栖U-18にとって、全国ベスト8以上は未知の領域。今大会も準決勝進出を目標に挑んでいたが、過去最高のハードルを上回る決勝進出を成し遂げた。その偉業を最後尾で支えていたのが、大会中にU-18日本代表選出という吉報も受け取った板橋だった。

 準決勝の横浜FMユース戦では先制点こそ与えたものの、後半のピンチでことごとくビッグセーブを連発。相手が優位な体勢を作っていたとしても、焦らずに身体を大きく見せて対応する場面が目立った。またロングキックでも最前線のGK田中禅(2年)にピタリと通し、攻撃面でも非凡なスキルを見せた。

「身長だけでサガンに受かったので」。そう語る板橋は小学時代までフィールドプレーヤー。ゴールキーパーはサガン鳥栖U-15に入って始めたという。恩人はJリーグでも活躍した室拓哉GKコーチ。中学2年時の出会いをきっかけに「最初は下手だったけど自分にないものを細かく教えてくれて、そこから成長できた」と振り返る。

 もっとも、決勝戦は悔いが残る形で終わった。「ポジショニングにミスがあった」という前半2分の失点を皮切りに、前半の40分間だけで3ゴールを献上。後半は好セーブを何度も見せたが、「立て直したことは評価だと思うけど、前半からもっと入りが良ければもっと良いゲームになっていた」と満足はない。

 そうした姿勢は決して、敗れた試合後のことだけではない。準決勝の試合後に語っていたのは「良かったというだけで終わらず、もっと良い悪いを自分に求めたい」との言葉。「良い選手は満足しない。もっと細かいところを突き詰めて成長できるようにしたい」という心掛けはもはやルーティーンだ。

 だからこそ、準優勝という偉業も大会全体の結果で総括することなく、自らのパフォーマンスがどうだったかに焦点を当てている。

「また佐賀に戻って、自分に足りないところをもっと細かく見て練習に取り組まないと、Jリーグとか世界に通用しない。この試合を絶対に忘れず、この試合で学んだことを自分のプラスに変えられれば、またJユースカップ、プレミアリーグプレーオフで結果が出てくる」。

 8月にはSBSカップに参戦するU-18日本代表の活動にも加わる予定。鳥栖が生んだ注目の守護神はすでに2種登録されているトップチームで通用する選手になるため、さらには世界で活躍できる選手になるため、自身の成長と真摯に向き合い続ける構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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