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[MOM2950]尚志DF吉田奨(3年)_攻撃的左SBが諦めずに攻め続けて決勝ゴール!

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後半31分、尚志高の左SB吉田奨が左足で決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 福島復旧・復興ユース大会 尚志高 2-1 米子北高 西部サッカー場]

 諦めずに攻めて、決めた決勝ゴール。尚志高は左SBの吉田奨(3年)が熱戦に決着をつけた。1-1の後半31分、尚志はMF小池陸斗(3年)が左サイドへ展開すると見せかけて縦パス。そして、FW山内大空(3年)との連係で最前線へ飛び出した吉田が、GKの股間を射抜く左足シュートを決めた。

 吉田は「MFからFWにつけてそれを予測して走り込んで、上手く落としが入ってきたのでファーストタッチで抜け出して決めるだけでした。落ち着いてGKの股を狙って決めることができました」と会心の表情。勝負どころで積極的な攻め上がりを続けていたSBがヒーローになった。

「コーチから『どんどん前に行け』と言われていたので、どんどん前に行った結果が出ました」と吉田。ブラジル代表の左SBマルセロに憧れる左利きSBは、前半にも絶妙な1タッチパスからカウンター攻撃とPKを演出したほか、ビルドアップでも攻撃力を発揮し、決勝ゴールも決めた。

 インターハイでは全国3位。だが、吉田にとっては反省点の多い大会だったという。「個人的に凄く自分が何か試合に入れていなくて内容も悪かった。これからの課題として、もっとチームを引っ張っていきたいです。守備では球際だったり、攻撃ではSBがゲームを作るので、そこでもっとゲームを組み立てて行けたらと思います」。チームはプレミアリーグや選手権へ向けて再スタートを切ったばかり。その中で、インターハイで悔しい思いをしていた男が意地を見せた。

 今回の「第8回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」やプレミアリーグ、選手権で福島の人々をサッカーで元気づけることも尚志の選手たちの目標。吉田は「やっぱり諦めていると感動も与えられないので、諦めないところを見せたい」。この日のように、どんな試合でも最後まで諦めずにゴール、勝利を目指し、勝ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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