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緊急“5バック策”裏目に失点…横浜FM畠中「成長できる部分を認識できた」

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痛い連敗を喫した横浜F・マリノス

[8.10 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]

 横浜F・マリノスは後半32分、ボランチのMF扇原貴宏が退場処分を下され、試合終盤を1人少ない状態で戦うことを強いられた。その5分後、アンジェ・ポステコグルー監督は最前線のFWマルコス・ジュニオールを下げてDF伊藤槙人を投入。最終ラインを5バック化して不足分を埋めようとしたが、結果的にこの交代が裏目となった。

 後半42分の失点シーンは、ボールホルダーのMF三竿健斗に誰もプレスをかけられず、そこからのフィードで順々にズレをつくられたのが発端。前線プレスで相手を追い詰める普段のコンセプトをこなせなかった結果、人数を増やしたはずの最終ラインにギャップができ、FW上田綺世にフリーでシュートを決められてしまった。

 5バックの中央に入り、守勢の要を任された伊藤は「ボールを持っている人にプレッシャーに行けていなかったし、(フィードを)蹴られたあともディフェンスラインが対応し切れていなかった。ただ最悪でも蹴られたあとのボールにも対応しないと行けなかった」と説明。後手に回った対応に反省点を見出した。

 またDF畠中槙之輔によれば、扇原が退場した直後に「ボールホルダーに誰が行くのか、どこからプレスをかけに行くか」という点をピッチ内で話し合っていた様子。しかし、選手交代によりプランの再修正を迫られ、「前が1人減っていた中で、誰がプレスに行くかを指示しないといけなかった」と振り返った。

 プランと異なる交代が行われたのは、ピッチ内では不測の事態。しかし、指揮官がそうしたメッセージを発した以上は「プレスに行けないんだったらラインを下げないといけないし、できることはいくつかあった」と畠中。この教訓を「自分が成長できる部分をまた認識できた」と位置付け、成長への糧としていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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