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後半40分からの劇的展開、最後は“PK失敗”で幕切れ…東京V対鹿児島は壮絶3-3ドロー

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[8.11 J2第27節 東京V3-3鹿児島 味スタ]

 J2リーグは11日、第27節を各地で行い、東京ヴェルディ鹿児島ユナイテッドFCと3-3で引き分けた。鹿児島が2点を先行するも、終盤に猛攻をしかけた東京Vが一度は逆転。しかし、アディショナルタイム3分に鹿児島FW韓勇太が同点弾を決めると、最後は韓勇太のPK失敗もあり、互いに勝ち点を分け合う結果となった。

 ホームの東京Vは前節の京都戦(●0-4)後に主将のMF渡辺皓太が横浜FMに移籍。新主将のMF藤本寛也、DF内田達也、10試合ぶりの出場となる前主将のDF近藤直也、加入後初出場のFWカン・スイルが新たに先発した。鹿児島は前節の千葉戦(○2-1)から、出場停止のMFニウドに代わってMF平川怜が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 永井秀樹監督の就任以降、3バックと4バックを併用している東京Vだが、この日は4-3-3のシステムを採用。4-3-2-1の鹿児島と噛み合う形となったが、開始直後にアクシデントが訪れる。前半9分、FWレアンドロのスルーパスに抜け出した藤本がペナルティエリア内で右膝を捻って転倒。12分、MF森田晃樹との交代でピッチを退いた。

 その後はアンカーのMF井上潮音が右ウイングに移り、アンカーには左サイドバックだったDF山本理仁。ウイングのMF小池純輝が右SBに下がり、右SBのDF奈良輪雄太が左SBに回るという布陣変更を強いられた。ところが前半16分、今度は山本が接触プレーで転倒。ピッチに戻ったものの、危ない場面が相次いだ。

 その後は一進一退の攻防。前半23分、鹿児島は平川の右CKをDF堤俊輔が頭で合わせたが、わずかにゴール上に外れた。40分には東京Vが波状攻撃からチャンスを迎えるも、こぼれ球に反応した奈良輪の右足シュートは枠外。42分、鹿児島はMF五領淳樹の左足シュートがGK上福元直人に阻まれ、前半はスコアレスに終わった。

 前半途中から激しい雨がピッチに降り注ぐ中、後半も主導権を握ったのは東京V。序盤からピッチの横幅を広く使ってボールを動かし、鹿児島守備陣を押し下げる。すると8分、井上とのワンツーでカットインした山本がカットインシュート。これはDF水本勝成にブロックされたが、ゴールへの脅威を感じさせた。

 ここからは互いに交代カードを立て続けに使用。鹿児島MF中原秀人と韓勇太、東京VはMF佐藤優平を投入し、攻撃陣に手を加えた。すると鹿児島は後半13分、相手スローインにプレスをかけた牛之濱がボールを奪うと、MF枝本雄一郎が左サイドを突破。左斜め前から右足シュートを冷静に流し込み、均衡を破った。

 鹿児島はさらに後半29分、右サイドを崩した攻撃から韓勇太が倒れ込みながらのポストプレーを見せ、左サイドに優しいパスを送ると、フリーで抜け出したのは1点目をアシストした牛之濱。豪快に左足を振り抜いてゴールネットに突き刺し、リードを2点に広げた。

 東京Vは後半34分、MF河野広貴を入れて終盤の猛攻に期待をかける。すると40分、まずは左サイドを切り裂いた河野の折り返しをレアンドロが決めて1点差に迫ると、直後の43分に佐藤のミドルシュートで同点。そしてアディショナルタイム1分、河野がドリブルシュートを決め切り、東京Vがわずか5分間で逆転に成功した。

 ところが、最後は鹿児島も意地を見せた。後半アディショナルタイム3分、まずはチーム得点王の韓勇太がゴール前でもつれ合いながら同点弾を決めると、同5分に韓勇太が近藤に倒されてPKを獲得。しかし、これを韓勇太が枠外に外して試合終了。後半40分以降に両チーム合わせて4点が入った劇的な試合は3-3の痛み分けとなった。

(取材・文 竹内達也)
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