beacon

[クラブユース選手権U-15MOM]鳥栖U-15MF北野真平(3年)_“キンテーロスタイル”のFK弾と決勝ヘッドで逆転勝ちへ導く!

このエントリーをはてなブックマークに追加

2得点でサガン鳥栖U-15を逆転勝利へと導いたMF北野真平

[中学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.23 日本クラブユース選手権(U-15)準決勝 鳥栖U-15 2-1 FC東京U-15むさし 帯広の森球技場A]

 鮮烈な2ゴールだった。第34回日本クラブユース選手権(U-15)大会準決勝。サガン鳥栖U-15の長身MF北野真平(3年)が、FC東京U-15むさしのゴールネットを2度揺らし、逆転勝利での決勝進出へとチームを導いた。

 1点目は先制点を奪われて「ちょっとヤバいと思った」と振り返るチームとしては苦しい状況からだった。右サイドで得たFKのチャンス。「その前の1本はニアに蹴っていたので、相手のGKがニアを意識しているのが分かった」ことから、狙ったのはファーへ弧を描く弾道だった。

 コロンビア人の父を持つ影響もあり、意識しているプレースキックのスタイルはコロンビア代表MFキンテーロ。「毎回試合前には動画も観ている」というイメージそのままに蹴ったボールは、「狙いどおりだった」という軌道を描き、ゴールネットを見事に揺らした。

 その流れのままに攻勢を強める中、今度は終了間際の後半39分にも試合を動かす。MF楢原慶輝のアシストから今度は頭で押し込んで、逆転ゴール。「真っ白になって何も分からなくなった」と笑って振り返った見事な一発を決めると、ベンチの仲間の下へと猛ダッシュ。歓喜の抱擁を交わし、雄叫びをあげた。

「攻守どちらでも活躍できる選手になりたい」と語る技巧派の長身MFが、帯広の地で確かな存在感を示した。

(取材・文 川端暁彦)
●第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会

TOP