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[MOM2961]静岡学園FW草柳祐介(3年)_勉強もサッカーも頑張ってBから這い上がったFW、デビュー戦で1G1A!

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前半12分、静岡学園高FW草柳祐介が初ゴールを記録

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.24 プリンスリーグ東海第11節 静岡学園高 4-3 富士市立高 清水総合]

 Aチームで公式戦初出場初先発のFWが、いきなり大仕事をしてのけた。静岡学園高のFW草柳祐介(3年)は、今夏にAチームに上がったばかり。それまではBチームでも結果を出せず、出場機会も減少していたというが、「ずっと見ていて身体も動くし、プレーも正確にやる。一回上げてどのくらいやるかなと」という川口修監督がAチームに引き上げると、関西遠征でアピールに成功し、公式戦でも結果を残した。

 まずは前半4分、MF井堀二昭(3年)のパスで左サイドを抜け出すと、グラウンダーのクロスをFW岩本悠輝(3年)に通して先制アシスト。「最初緊張していたんですけれども、あれで吹っ切れた」という草柳は12分、右サイドを抜け出したMF藤井皓也(3年)のラストパスをゴールへ押し込み、初ゴールを記録した。

 最終学年の夏前までBチームにいたFWの大活躍に、ベンチメンバーやスタンドは大盛り上がり。本人も「素直に嬉しかったですし、頑張ってきたのでそれを出せて良かった。(Bチームにいた頃は)『ここで結果を出さないといけない』という場面で結果を出せずに落ち込んだこともあったんですけれども、腐らずやれたので良かった」と微笑んだ。

 川口監督が評価する精度の高さと縦への推進力あるドリブルなどが武器。湘南ベルマーレの系列チームであるロンドリーナ(神奈川)でフットサルも経験してきたFWは、そこで学んだ動き方や守備力も発揮する。この日は結果を残したが、まだスタート地点。後半は運動量が落ちて仕掛けの回数が減っていただけに、「ここで奢らず、謙虚に選手権に向けて一戦一戦頑張って行きたいと思っています」と気を引き締めていた。

 草柳は静岡学園の理系クラスで1、2番というほどの学力の持ち主。「(川口)監督には『勉強をやりながらサッカーも結果を出すというのが一番魅力がある』と言われていて、それで後押ししてもらって」努力を続けることができた。諦めずに勉強も、サッカーも頑張ってきた草柳がここから花を咲かせて、Aチームで大暴れする。

(取材・文 吉田太郎)
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