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フランス紙、ネイマールのバルサ復帰失敗の経緯を報じる

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ネイマールの残留が決まった

 今夏の移籍市場で古巣バルセロナへの復帰を目指し、結局は断念することになったパリSGのFWネイマールだが、フランス『パリジャン』がその試みが失敗に終わった経緯を報じている。

 バルセロナが獲得を断念したことにより、今季もパリSGで過ごすことになったネイマール。『パリジャン』によれば、ネイマールがパリSGのレオナルドSD(スポーツダイレクター)に対して退団の意思を伝えた際に「パリSGの株主たちは屈辱を感じた」そうだ。

 そうしてパリSGの実質的な権限を握るカタール国のタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長は、ネイマールの売却額を2017年にバルセロナから同選手を獲得した際に支払った2億2200万ユーロを超える額に定め、その後パリSGのアル・ケライフィ会長がチームのキャプテンたちに状況説明として「ネイマールはここを去るかもしれない。3億ユーロという巨額のオファーが届くならばな」と語ったという。

 ネイマールの再獲得を望むバルセロナとパリSGの初交渉は8月13日に行われたようだが、『パリジャン』曰くバルセロナはMFフィリペ・コウチーニョの譲渡と少額の移籍金と、パリSGにしてみれば「ほとんど手ぶら」でパリまでやって来たとのこと。またパリSGはバルセロナがパリの到着時間や交渉場所をメディアに漏らしていたことを快く思っていなかったようだ。

 交渉で苦戦するバルセロナは、ネイマールが同クラブ復帰のためにパリSGにプレッシャーをかけることを求めていたそうだが、同選手はそのような行動を取らなかった模様。その理由は、何としてでもパリSGを退団することを望んでいたブラジル代表FWが、レアル・マドリーを含めた他クラブへの移籍の可能性を閉ざしたくなかったためで、逆にネイマールの関係者たちはレアル・マドリーがパリSGにオファーを提示する可能性をバルセロナに伝え、プレッシャーをかけていたとのことだ。

 だがしかし、レアル・マドリーは来季にFWキリアン・ムバッペを獲得することに目標を絞っっており、ネイマールのために3億ユーロを投じる考えは端からからなかったそうだ。

 レアル・マドリー移籍の線はなく、バルセロナ復帰しか道が残されていなかったネイマールだが、バルセロナとパリSGの交渉は結局決裂して、2日の移籍市場閉鎖を迎えることになった。

『パリジャン』は「パリSGはずっと前からバルサに十分な金がないことを分かっていた。パリSGが設定した金額は、どのクラブも払えるものではなかったのである。これが実現不可能だった移籍オペレーションの物語だ」と記し、今回のネイマール移籍が最初からあり得ないものであったとことを主張している。

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