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コツコツと努力続け、評価を覆してきた神戸弘陵CB田平がC大阪入り!「後悔のないプロ生活を」

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神戸弘陵高(兵庫)のU-18日本代表DF田平起也セレッソ大阪入り

 セレッソ大阪は9日、神戸弘陵高(兵庫)に所属するU-18日本代表DF田平起也(3年)の来季加入内定を発表した。

 186cmの身長を活かした競り合いの強さと高精度の左足キックを備えた希少価値の高いCBながらも、昨年は神戸弘陵のBチームでプレーする機会が多く、全国的な知名度はほぼゼロ。だが、今年に入ってから一気に頭角を現し、プロ入りの夢を叶えた彼の歩みはまさにシンデレラストーリーだ。

 煌びやかな経歴を持つ他の高卒ルーキーとは違い、プロ入りまで道のりは苦労の連続だった。中学時代はセレッソ大阪U-15に所属していたが、自らの代が立ち上がった当初は紅白戦のメンバーにも入れず、下級生の中に1人3年生が混じってグラウンドの周りを走っていたこともある。スタメンで試合に出たのも中学卒業間近の数試合で、田平は「めちゃくちゃ悔しいことばかりで、毎日練習に行くのも辛かった」と当時を振り返る。

 神戸弘陵に入学してからも苦難は続く。潜在能力の高さは評価されていたが、思い通りに身体が動かず、失点に繋がる致命的なミスが多かったため、即戦力としては見られていなかった。ただ、「試合が終わってから学校に戻って練習したり、誰よりも努力できる選手。ずっと『ピッチ外は日本一』と言ってきた」(小池明裕GKコーチ)。スタッフから指摘されたパス&コントロールの不安定さを解消すべく毎朝、朝練で壁に向かってボールを蹴った。加えて、昨年から肉体強化を意識し、食事面も見直した成果もあり、身体が出来上がった今年に入ってからはプレーが見違えるほど良くなった。

 転機となったのは今年3月に行われたイギョラカップだ。三菱養和SCユースのU-18日本代表FW栗原イブラヒムジュニアをシャットアウトしたことで日本一の経験を持つ複数の強豪大学のスカウトから声が掛かった。その名は世代別代表のスタッフまで届き、6月にはU-18日本代表にも初選出。「周りはJのアカデミーや全国的に有名な高体連のチームばかり。最初は『弘陵ってどこなん?』って感じの一番下からのスタートだったので、自分の実力を証明していこうと思っていた。練習で通用すると思えてからプレーも良くなった」。

 7月末には古巣・セレッソ大阪の練習にも参加。MF清武弘嗣やFW柿谷曜一朗からプレーを褒められ、ビルドアップの面など様々なアドバイスを貰った。シャトルランではチームでも上位の数値を記録。「中学時代によく試合を観て憧れていたチーム。僕もセレッソ大阪のアンセムが流れる中で試合がしたい、絶対に同じピッチに立ってやろうと思っていた」という田平の強い意向もあり、プロ入りの話が一気にまとまった。

 プロでもこれまで同様、序列は一番下からのスタートだが、負けるつもりはない。「周りは『一年目から試合に出られない。トップチームに絡めない』と思っているかもしれないけど、僕はこれまでコツコツ成功体験を積み上げて、周りの評価を覆してきた。プロはシビアな世界だと思うので1日1日を大事にしながら結果に拘って、後悔のないプロ生活を送りたい」と活躍を誓う。高校時代と同様に評価を覆し、煌びやかなステージにたどり着くための新たなチャレンジがスタートする。

(取材・文 森田将義)
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