beacon

日本一・静岡県のヘディンガー、CB田端琉聖は武器を「もっとチームで磨き上げていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

静岡県の最終ラインで跳ね返す強さを発揮したCB田端琉聖(清水ユース)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 全国大会のファイナルで見事に完封勝利。静岡県の最終ラインの柱として奮闘したCB田端琉聖(清水ユース、1年)はチームメートへの感謝を口にした。「(CB菊地)脩太、(左SB鈴木)登偉くん、(GK大畑)神唯、(右SB勝又)大翔くんに感謝しています」。優勝決定の瞬間、強く拳を握りしめると、その後はチームメートたちと抱擁を繰り返していた。

 鋭い読みでDFラインを支えたU-16日本代表候補CB菊地脩太(清水ユース、1年)らのサポートを受けていたことは確かだが、田端も随所で特長を発揮していた印象だ。182cmの長身を活かしたヘッドで強敵のCFに競り勝って相手の起点を潰すことと同時に、チームを盛り上げることにも成功。決勝ではピンチも作られていたが、対人守備で強さを見せ、ゴール前でも粘り強く守って無失点勝利に貢献した。

 田端は決勝について、「前半は守る時間帯が凄く多くて、5試合という連戦の中で凄くハードだったんですけれども、全員で声を出し合って守りきれたことが今大会の大きな成長だったと思います」と胸を張る。

 チーム全員で勝ち取った優勝。個人としても、試合を重ねるごとに良さを表現していた。ただし、全国舞台で課題に感じた部分もあったようだ。「自分としては、ヘディングの部分でもっと前に返すことだったり、セットプレーで得点とかを狙いたかったんで、そういうところはもっとチームで磨き上げていきたいと思いました」と成長を誓っていた。

 将来の目標は日本代表だ。「プロサッカー選手になって、日本代表で活躍するという目標へ向かって頑張っていきたいと思っています」。高い目標を実現するためにも、国体で感じた課題と向き合い、強みを世界で通用する武器に変える。

(取材・文 吉田太郎)
●第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」特集

TOP