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“余裕”を持ち始めた横浜FM畠中槙之輔…想像を上回った3年間、想像できない3年後

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笑顔でインタビューを受けるDF畠中槙之輔(横浜FM)

 自身でも信じられないようなスピードで環境が変わってきている。「こんなに試合に出られるとは思わなかった」「レギュラーを取れるとは思わなかった」「A代表になれるとは思わなかった」――。今季開幕前の心境を、そう振り返った横浜F・マリノスのDF畠中槙之輔だが、自らの実力を証明し、そのすべてを成し遂げてきた。飛ぶ鳥を落とす勢いの24歳の視線の先には何が見えているのだろうか。

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海外への意欲は強い
そこが新たなスタートライン


――今シーズンは2年目を迎えた横浜FMでリーグ戦全試合フル出場を続けています(J1リーグ第28節終了時点)。
「正直、シーズン開幕前はこんなに試合に出られるとは思っていなかったし、スタメンを取れるとも思っていなかった。今年はケガで出遅れて2次キャンプから合流したけど、そのときはサブ組からのスタートだったので、今の状況は自分の中でも出来過ぎくらいに思っています」

――5試合の出場にとどまった昨季からの変化をどう感じていますか。
「心の余裕が出てきたと感じます。試合を重ねて、ある程度結果が出て、その中で余裕を持って試合に臨めるようになったし、相手と対峙できるようになりました」

――初のJ1挑戦となった昨季は“余裕”を感じられなかった?
「移籍してきた当初はまったく感じられなかったですね。とにかく『やらなきゃ!』という気持ちが大きすぎて、気持ち的にも余裕がなくそんな楽ではなかったです。あのときと比べると、今はだいぶ余裕が持てるようになったと思います」

――アンジェ・ポステコグルー監督が求めることへの理解が深まったことも、試合出場数の増加につながっていると思います。
「監督が求めていることは理解しているし、それを表現するのは、自分のプレースタイル的にも合うのでプレーを楽しめています。守備で言えば、横浜FMはハイラインなのでディフェンスラインとGKの間をどう守るかが大事ですが、そこはCBで相方となる選手とコミュニ―ケーションをとって守れているし、攻撃の部分で言えば、ビルドアップのところや攻撃の最初の一手目になるパスを監督は求めているので、そこは意識しています」

――ビルドアップの部分は大きな武器だと思います。
「負けられないところです。自分の得意なプレーを評価してもらえるのはすごく嬉しいことだし、チームの戦術にも自分がすごくフィットしていると感じているので、横浜FMでのプレーにすごくやりがいを感じています」

――足元の技術に自信を持つようになったのはいつからでしょう?
「ヴェルディのジュニアに入ったときからCBでプレーしていますが、ヴェルディの選手は昔から足下の技術が高いと言われていました。僕が小学生の頃はそういう練習が多かったし、ヴェルディでフットサルの大会に出たりしていたので、足元の技術はあると感じています」

――今年3月に初選出されたA代表ではボリビア戦でデビューし、その後もトリニダード・トバゴ戦、エルサルバドル戦でプレーしました。
「相手も相手というのもありましたが縦パスや組み立ての部分は代表でも通用すると感じたし、良いパスを出せたと思っています。9月シリーズでは国内組のDF登録選手は1人だったので、Jリーガーの意地を見せないといけないと思っていたけど、海外でプレーしている選手は実力があるし、経験しているものも国内でしかプレーしていない選手とは違うので、かなわないところも多かったです。(吉田)麻也くんとかは余裕が全然違うんですよ」

――先ほども話していたように、“余裕”は大事にしている部分のようですね。
「気持ちの余裕はディフェンスでは特に必要だと思っています。守備はどうしても相手選手に対してリアクションになってしまい、そこで余裕を持っていないと、うまく対応できずに相手にもついていけないので、それは本当に大事だと思います。日本では僕も最近は余裕が出てきたと思いますが、海外を相手にしたときや代表でプレーしたときは、まだまだだと感じています」

――将来的には海外でのプレーも視野に?
「海外への意欲は強いですね。代表で試合に出続けるには、海外で毎試合毎試合激しい環境に身を置く必要性を感じているし、ディフェンスはリアクションを含めて経験値が大事だと思うので、海外で色々なタイプの選手を経験して、いざというときの対応が後手後手にならないようにしたい。ここ1、2年で海外挑戦の気持ちが大きくなりましたが、理想を言うと5大リーグ、その中でも僕は技術的な面でも優れていて、レベルの高い選手も集まってくるドイツに挑戦したい気持ちがあります」

――8月のEUROJAPAN CUPではマンチェスター・シティと対戦(●1-3)して、世界との距離も感じられたと思います。
「シティは本調子ではなかったけど本当にすごかった。でも、3失点した守備では個人の能力をもっと高めなければ厳しいと感じたけど、ビルドアップの部分で縦パスはすごく通用したと思う。海外の強豪チームと対戦して、自分の立ち位置じゃないですけど、自分のプレーの良いところと悪いところが整理できたのは良かった。あと、麻也くんから『海外でプレーするなら、もっとトレーニングして体を大きくした方がいい』と言われたので、今後はそこも意識していこうと思っています」

――3年前はJ2の町田でプレーしていましたが、現在の自分を想像できましたか。
「正直、イメージできていなかったですね。J1でプレーできていればいいなとは思っていましたが、まずは試合に出ないといけないと必死だったし、ましてやA代表なんて想像してもいなかった。自分の想像を上回っている3年間だと思うので、ちょっと出来過ぎだと感じています」

――同じ3年という時間がカタールW杯まで残されています。自身がどこでプレーし、どういう選手になっていると思いますか。
「いや、それも想像できないですね。3年後にどこにいるかも想像できないし、A代表に継続して入っているかも想像できません。何が起こるか分からないのがサッカー界ですが、まずはここ1、2年で目標としている海外に行くことが大事だと感じていて、それが一つのステップアップ、そこが新たなスタートラインだと感じています。そのためにも、今シーズンのJ1リーグで絶対に優勝したい。シーズン終盤に優勝を争える位置にいるのは、なかなか経験できないことなので、このチャンスをしっかりつかんで来年以降につなげたいです」

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(取材・文 折戸岳彦)

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