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長崎総科大附は先発唯一の1年生、CB児玉が大仕事。先制ゴール決め、完封勝利

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後半6分、長崎総合科学大附高は1年生CBCB児玉勇翔(右から2人目)が先制ゴール

[11.3 選手権長崎県予選準決勝 長崎日大高 0-3 長崎総合科学大附高 トラスタ]
 
 先発唯一の1年生が、大仕事をしてのけた。長崎総合科学大附高は0-0の後半6分、右中間でのFKから右サイドへ展開し、MF中島勇気(3年)がクロス。ニアで競った選手の背後から飛び出したCB児玉勇翔(1年)が右足で先制点を流し込んだ。

「たまたま自分のところに来て、足に当てるだけだったんですけれども嬉しかったです」と児玉。“本職”の守備では先輩DFたちとコミュニケーションを取りながら、夏の王者・長崎日大高の攻撃を封じた。我慢の時間帯もあったが、無失点で決勝進出。OBのFW安藤瑞季(現C大阪)らと同じFC佐伯S-play MINAMI出身の1年生が、攻守でチームの決勝進出に貢献している。

 児玉は4月の入学式に出席せずにプリンスリーグ九州開幕戦に帯同。同月に公式戦デビューし、試合経験を重ねてきた。自身の変化を感じる部分は先輩たちのコミュニケーションを取れるようになったところ。「先輩と喋るのも試合中大事なので、最初全然喋れなかったんですけれども、段々一緒にプレーする中で喋れるようになって、試合中喋れるようになったのが大きい。段々成長して選手権出て良い感じになれているのかなと思います」と微笑む。

 名将・小嶺忠敏監督は「まだ時間はかかるけれど、1年生としては良い」と期待。その児玉は決勝へ向けて「ピッチに入ったら学年は関係ないので。3年生最後なので絶対に全国に出たいという気持ちがあります。今のところ全部無失点で行っているので、守備面は全部無失点で行きたい。攻撃面では準々決勝、準決勝と3点獲れているので決勝でも繋げていきたいと思っています」と力を込めた。試合に出るからには学年は関係ない。3年生の分も力を発揮して、必ず勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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