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[MOM3045]広島皆実FW岡本拓海(3年)_全得点に絡む活躍で“瀬戸内キラー”ぶり発揮

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倒れ込みながらうまく左足で流し込んだ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 選手権予選決勝 広島皆実3-0瀬戸内 広島広]

 4年連続の決勝対決となった{{c|瀬戸内高}」との一戦で、広島皆実高のエースFW岡本拓海(3年)が本領を発揮した。

 前半12分、MF吉原翔大(3年)のパスに反応してエリア内左サイドへ鋭く抜け出すと、倒れ込みながら引っ掛けるような左足シュートで右サイドを狙う。「シュートを打つのは決めていました。サイドネットにしっかり流し込むことができてよかった」と、振り返る一撃が先制点となり、チームに勢いをもたらした。

 2年前の決勝では1年生ながら先発出場し、瀬戸内を1-0で下す決勝ゴール。その前の9月にはプリンスリーグ中国の瀬戸内戦でも、後半アディショナルタイムの決勝点で勝利に導いており、まさに『瀬戸内キラー』と呼ぶべき活躍ぶりだった。

 だが、昨年の予選決勝は先発したものの、右足内転筋を断裂した状態で本来の動きではなく、0-1とリードされていた後半途中に交代。チームは後半終了間際に追い付いて延長に持ち込んだが、そこで突き放されて1-2で敗れ、連続出場が5年で途切れた。

「1年前に悔しい思いをしたので、『今年は絶対にやってやる』という気持ちで臨んだ」というリベンジマッチ。先制点の後も鋭い突破や、周囲とのコンビネーションでゴールに迫った。前半36分にドリブル突破からのスルーパスで2点目をアシストすると、後半終了間際には自らゴールに迫り、DFにブロックされたこぼれ球から3点目が生まれた。全得点に絡む活躍は、『瀬戸内キラー』復活を印象付けるものだった。

 広島皆実が2013年度以来、遠ざかっている勝利を目指す自身2度目の選手権。「相手をしっかり分析して、初戦で勝てないという流れを自分たちの代で変えたい」という言葉を現実にすべく、全国のピッチでも大暴れするつもりだ。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校選手権2019

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