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総体8強も選手権出場ならず…西京MF石澤海人、“宿敵”に伝えたかった「頑張ってくれ」

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西京高MF石澤海人(3年=5番)

[11.10 選手権山口県予選決勝 西京高0-1高川学園高 みらスタ]

 今夏、総体でベスト8進出と躍進した。しかし、2年連続での出場を狙った高校選手権予選決勝で、“宿敵”高川学園に屈した。全国への道を断たれた西京高の主将であるMF石澤海人(3年)は「やり切った結果なので…」と振り返った。

 3年連続同一カードとなった決勝。前半9分にFW河野眞斗(3年)にゴールを奪われて高川学園に先制点を献上するも、「失点したら、まずは1点を取りに行くという方向性がチームとして明確だった」と焦りはなかった。徐々に盛り返すと、後半はゴールを脅かす場面も創出。石澤自身も中盤の底から運動量豊富に動き回り、隙あらばドリブルでボールを運ぶなど、ゴールに迫ろうとした。

 だが、最後まで同点ゴールは生まれなかった。0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、「後半は良い場面を作れて、シュートまで持っていけたけど、最後のところを決め切れなかった。そこは高川学園さんとの差だと感じた」と唇を噛んだ。

 今夏出場した高校総体ではベスト8進出を果たした。しかし、「自分たちの能力は低い。強いチームではない」と決して慢心することなく、「守備の部分は全国でも通用したと思うので、攻撃のバリエーションを増やしたり、攻撃面は意識して取り組んできた」と歩みを止めることなく成長を続けてきた。

 全国出場を争った高川学園とは、「相手もそうだと思うけど、ライバル意識は強い」と自身が在籍した3年間切磋琢磨してきた。当然、「本当に勝ちたかった」と悔しさはあったが、試合終了のホイッスルが吹かれた後の石澤、そして西京の選手たちの姿は清々しいものだった。「勝敗に関わらずに試合が終われば、相手を敬う気持ち、感謝の気持ちを忘れないというのは、いつも言われていること。今日は、高川学園さんに『全国でも頑張ってくれ』という意味を込めた」。山口県を代表することになった高川学園の選手たちと握手、ハグを繰り返しながら思いを伝えていた。

 石澤たち3年生の“全国”を目指す旅は終わりを迎えたが、主将として下級生に思いを伝える。「僕たちみたいに悔しい思いはしてほしくない。1、2年生は来年、再来年、しっかり練習を積んで全国で戦っている姿を見せてほしい」とエールを贈った。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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