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当初の目標はプリンス残留。“らしさ”発揮した横浜FCユース、岡山学芸館に4発完封でプレミアまであと1勝

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横浜FCユースが“らしさ”発揮して完封勝ち

[12.13 プレミアPO1回戦 岡山学芸館0-4横浜FCユース Eスタ]

 13日、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフの1回戦が広島県内で開催され、エディオンスタジアムの第2試合ではプリンスリーグ中国を制した岡山学芸館高(岡山)と、激戦区のプリンスリーグ関東で3位に入った横浜FCユース(神奈川)が対戦。FW佐々木翔(3年)がハットトリックを完成させた横浜FCユースが4-0の快勝を飾った。

 序盤からペースを握ったのは横浜FCユースに見えたが、小野信義監督は「普段から人工芝でやっているせいで、ボールを走らせることができず、天然芝の上でパススピードを出せていなかった」と振り返る。ただ、その中でもGK深宮祐徳(2年)も含めて後方から意図を持ってボールを動かし、相手のプレッシャーを外していく“らしさ”は披露。主将MF小倉陽太(3年)の顔出しも冴えており、岡山学芸館にボールの取り所を与えなかった。

 前半23分にMF奥村周太(3年)のクロスから佐々木が狙ったシーンなどチャンスを作ると、迎えた35分だった。右サイドからのクロスに対し、ニアで合わせたのはまたも佐々木。このヘディングシュートが見事に決まって、横浜FCユースが大きな意味を持つ先制点を奪い取った。

 ただ、「(岡山学芸館の)ビデオを観て、凄く粘り強いチームだったので、まったく油断できない。1点ではダメだと思っていた」(小野監督)。そうした指揮官の意を汲んで、後半に入っても攻勢を緩めない横浜FCユースは、4分に奥村が2点目を奪って試合の流れを決定付けると、33分と40分には佐々木がさらに2点を奪ってハットトリック。大量4点を奪い取ってみせた。

 岡山学芸館も後半からFW岡田知也(3年)を投入して攻勢に出たが、その中で出鼻を挫かれる形で失点する苦しい展開に。後半から左SBへ移った主将のDF大山宣明(3年)の攻撃参加などから横浜FCユースゴールへ迫り、22分にはMF山田龍之介(3年)が中盤からドリブルでごぼう抜きしてシュートを放つビッグプレーもあったが、得点は奪えず。0-4の大敗となった。

 今年の横浜FCユースは世代のエースだったU-20日本代表FW斉藤光毅(3年)が一足早くトップチームへ昇格し、彼抜きでの戦いを強いられることとなった。小野監督はそうした状況の中で、当初はプリンスリーグについても残留を目標にしていたことを認める。だが、「この代はずっと斉藤が引っ張ってきた代でしたが、彼が1年間いない中で、選手たちは自負とか誇りといったものを見せてくれている」と、教え子たちの成長に目を細めている。

 小野監督は「僕たちはプリンスリーグと県リーグの間をたぶん一番上がったり下がったりしている“エレベーターチーム”」と自虐的に語るが、それを脱するまであと1勝である。その富山一高(北信越2/富山)との最後の一戦に向けて指揮官は「攻守両方で自分たちからアクションを起こしていく。やり残しも悔いもなくやってくれれば、それでいい」と、横浜FCのアカデミーらしく戦い抜くことを誓った。

(取材・文 川端暁彦)
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