beacon

[MOM3080]横浜FMユースMF石井宏育(3年)_2発!止めて・蹴るの速さ、精度でDF上回る

このエントリーをはてなブックマークに追加

横浜F・マリノスユースMF石井宏育は2ゴールで逆転勝利に大きく貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 プレミアリーグプレーオフ1回戦 帝京長岡高 1-4 横浜FMユース コカ広島ス]

 2つのゴールで試合をひっくり返した。横浜F・マリノスユースはポゼッションで相手の守りを広げると前半31分、MF吉尾虹樹(3年)がグラウンダーの縦パス。これを受けたMF石井宏育(3年)が間髪入れずに右足を振り抜き、同点に追いついた。

 石井は「あの形は結構練習していた。(吉尾)虹樹からちょうど良いボールが来たので、止めて蹴るだけでした」。本人は淡々と振り返っていたが、受けてからシュートへ持ち込むまでの速さが抜群。筒井紀章監督も技術力の高さを認めるMFが、止めどころの位置、小さいモーションからのシュートも含めて技術を発揮してもたらしたゴールだった。

 石井はさらに33分、左クロスをFW ブラウンノア賢信(3年)が落とすと、これを1タッチでゴール右に決めて見せる。「(自分に入ってきた時点でGKがズレていたので、上手くコースに決められて良かった」。こちらも状況を見る目と技術の高さを示すゴールだった。

 夏のクラブユース選手権はチームがベスト4へ進出する中でノーゴール。初戦で決めることができずに、波に乗れないまま大会が終わってしまったという。「凄く悔しくて、次は決めてやろうと」と積み重ねてきた成果を大事な一戦で発揮。「今回はしっかりと点を決めて終わろうと思ったので良かったです」と喜んだ。

 憧れの存在はスペイン代表MFイスコ。登録165cmの小柄な技巧派MF石井は「自分が有名になって、プロになって、小さい子からからもこういう選手になりたいと思われるように選手になりたい」という夢を持っている。大学を経て、4年後に再びトリコロールカラーのユニフォームを着ることも目標に掲げている石井は、横浜FMユースでの“ラストゲーム”となるプレミアリーグプレーオフ2回戦・札幌U-18戦への意気込みを語った。

「しっかり明後日、最後あるので勝ち切って終わりたいです。しっかりと楽しみながら勝ちたいです」。この日、チームが勝つこと、自分がゴールを決めることの両方をやり遂げたMFが、15日のプレミアリーグ参入決定戦でも勝利に貢献して、仲間たちと昇格を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎、)
●高円宮杯プレミアリーグ2019特集

TOP