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[MOM668]中央大FW加藤陸次樹(4年)_プロ内定者が集う舞台で2発、「ここで負けていたら上には行けない」

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中央大FW加藤陸次樹(4年)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.14 インカレ2回戦 中央大2-1仙台大 AGF]

 中央大仙台大の白熱の一戦は中大FW加藤陸次樹(4年=広島ユース/金沢内定)の2得点で決着がついた。加藤は前半30分に先制点を挙げるが、後半25分に追いつかれる。しかし同37分に再びゴールを決め、勝利を手繰り寄せた。

 前半はペースを握った中大だが、加藤自体の決定機は多くはなかった。しかしその瞬間が来たら絶対に逃さない。前半30分、MF中村亮太朗(4年=新潟明訓高/甲府内定)の起点からMF宮城和也(4年=興國高)が右サイドからクロスを上げ、ファーサイドのFW本間椋(3年=昌平高)が折り返す。「もちろん準備はしていました」と口にするものの、ゴールに押し込んだのは利き足ではない左足。「違和感はあったんですけど、いいところに当たったので良かったです」と決め切る力を発揮した。

 後半に入ると、一転して仙台大のペースに。徐々に惜しい場面が増えてきて会場は同点ゴールを期待し始める。そして後半25分に仙台大が待望の同点弾。大きなどよめきとともに、勢いは仙台大に傾き始めた。

 中大は後半34分にDF三ッ田啓希(4年=西武文理高/松本内定)を投入し、守備陣形を5バックにするなど仙台大対策を取って反撃を狙う。仙台大の左MF松尾佑介(4年=浦和ユース/横浜FC内定)、右MF嵯峨理久(3年=青森山田高)、FW岩渕弘人(4年=遠野高/いわきFC内定)といった攻撃陣に加え、CBの本吉佑多(4年=仙台ユース)もパワープレーに参加するが、中大は冷静に対処していった。

 あとは得点のみ。そしてそれに応えたのは中大のエースだった。後半37分、MF大久保智明(3年=東京Vユース/浦和内定)が左サイドからシュート性のキックを放つと、PA内のファーサイドに詰めた加藤がしっかりと足で捉える。あまりの展開の速さに一瞬静まり返る会場。そして主審の笛とともにゴールがわかり、歓声が上がった。

「あれは本当に今までの嗅覚みたいなものがあって、そこに来るという予測で走り込んだ」と決勝点を振り返る。そして守り切った中大が7年ぶりのインカレで白星を飾った。

 ヒリヒリする展開に「自分の2得点で初戦を勝ち上がれたのは、自分としてもチームとしても良かった」と手応えを掴む。実力者たちが“プロ内定”という看板を背負って戦う、シーズン最後の舞台インカレ。この試合では横浜FCで大活躍を見せた松尾とピッチで戦い、また次戦の大阪体育大には鳥栖への加入が内定しているFW林大地(4年=履正社高)や加藤と同じく金沢に加入するMF西田恵(4年=関大北陽高)がいる。プロ内定者たちが集う集大成の場ということについて、加藤は「(意識は)ありますね」と口にした。

「同世代なのでここで負けていたら上には行けない。誰よりも活躍しなくちゃいけない。自分たちの代は東京五輪世代なので、活躍して五輪を目指すっていう選手も多い。まずはその中で一番を目指すのが大事だと思います」

 先日の記者会見ではインカレの舞台で双子の兄である法政大DF加藤威吹樹(4年=広島ユース)との対戦についても語った。法大も2回戦を勝利しており、互いに次戦を勝ち抜けば、準決勝で大学最後の双子対決が実現する。「会見でも準決勝まで行きたいって目標を言ったので、この初戦で負けてしまってハイ終わりってなるのも悔しいという思いもあった。得点は気持ちで押し込んだようなものです」。卒業後にはJリーガーとしての人生がスタートし、選手生活は続いていく。しかし、この最後の舞台に懸ける思いは人一倍強い。

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(取材・文 石川祐介)

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