第98回全国高校サッカー選手権が30日に開幕する。長崎総合科学大附高(長崎)は4年連続7回目の全国大会出場。名将・小嶺忠敏監督の指導の下、人間力を高め、対戦相手から怖れられるほどの走力、勝負強さによって台頭してきた長崎王者が過去最高成績の4強、それ以上を狙う。来年のリーダー候補で、マンマーカーをやり切る我慢強さと空中戦の強さなどを特長とするMF藤田和也(2年)が、12月に試履きしたASICSのフットボールスパイク、新生『DS LIGHT』(1月24日発売予定)の感想や選手権への意気込みなどについて語った。

―『DS LIGHT』を着用した感想を教えて下さい。
「自分、(『DS LIGHT』を着用するのは)2回目なんですけれども、今回はかかとにところにGELが入っていて、一回ジャンプしてみたらクッションみたいに感じました。自分はこの段々太くなる紐が好きで良いなと思っています」

―滑ったり、詰まったりしていなかった。初回から普通にプレーできた?
「はい。足のズレもなかったです。久々履いて走りやすかったです。足が進むというか」

―このスパイクは終盤の疲労を軽減するという狙いもある。練習終盤の疲労度はどうだった?
「疲れにくかったです。軽かったです」

―自分にとって走ることとは?
「攻めていて、奪われてカウンターされた時にそこで諦めずに戻れるか、戻れないか。そこが勝負の分かれ目になってくると思う。走るというのは本当に当たり前という部分だと思います」

―走るのは得意?
「小学校の時はここと一緒で毎週火曜日に走る日があった。小さい時から走っていたので、ここに来て走ることはそんなに苦にならなかったです」

―周りから走れるチームと見られている。
「自分たちはプレッシングサッカー。試合中とかも思うんですけれども、 最後の最後まで走り切るというところは相手よりも全然走れている」

―フィット感についてはどうかな。
「レギュラーを履いたんですけれども、自分が今履いているスパイクが細い方なので、違和感は別にないし、蹴った感じのズレもないし、良かったです」

―ポイントの刺さり具合は?
「そんなに気にしてやっていなかったんですけれども、躓くこともないし、滑ることもなかったです」

―スプリントした時の感覚はどうかな。
「踏み出す時にグッと一歩が出た感覚があります」

―ストップアンドゴーについては?
「切り返されて付いていく時とか、すんなりいきました」

―このスパイクを履いたらどのような強みを出せそう?
「もしマンマークとかなったら、(全国大会では)速い選手や足元上手い選手がたくさんいると思うけれど、このスパイクだったら切り返しなどに対応できると思います」

―自分の強みは?
「自分の強みはヘディングが得意なところ。あと、中学校の頃からなんですけれども、ロングフィードが得意です」

―選手権の組み合わせの印象は?
「丸岡は春遠征で一回やったことがあって、今は出来上がってきていると思う。(2回戦で対戦する可能性のある静岡学園は)一回YASUカップでやったことがあって完敗したけれど、静学対策とかあると思うので、チームの役割をはっきりさせて、3年生とできる最後の大会なので悔いの残らないようにやりたいです」

―憧れの選手は?
「デ・リフトです。ヘディング上手いし、落ち着いているし、ロングフィードも上手いし、アヤックスでキャプテンをやったり、リーダーシップもあるので好きです」

―全国大会への意気込みを。
「3年生は最後だし、自分は2年生ですけれども、試合に出たら3年生を良い形で送り出せるように、全国制覇を目指して頑張りたいです」

(取材・文　吉田太郎)

---

●【特設】高校選手権2019