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U-22日本vsU-22ジャマイカ 試合前の森保一監督会見要旨

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U-22日本代表を率いる森保一監督

 キリンチャレンジカップでU-22ジャマイカ代表と対戦するU-22日本代表の森保一監督が27日、試合会場のトランスコスモススタジアム長崎で公式会見を行った。

以下、会見要旨

森保一監督
「明日のキリンチャレンジ杯ジャマイカ戦。U-22の戦いになるが、選手たちには良い準備をしてもらい、そこから今持っている最高のパフォーマンスを発揮する準備をして、チームとして準備してきたものを最大限に出してもらいたい。明日の戦いはまず勝利を目指して我々は戦い、その中で選手たちには個々のパフォーマンスを最大限に発揮する、チームとしてパフォーマンスを最大限に発揮する。スタジアムで応援してくれる方々、メディアを通して応援してくれる方々に喜んで頂けるように戦いたいと思う」

――11月のコロンビア戦(●0-2)を踏まえて選手たちに見せてもらいたいもの。
「コロンビア戦からメンバーを大幅に変えて今回は戦うので、チームの振り返りというのは、選手にどれだけ響いたか分からないが、日本代表チームとして、東京五輪に向かうチームで活動している選手たちなので、思いは共有していこうとやってきた。コロンビア戦の敗戦を踏まえて足りなかったのは、チームで共有できていると思うので、まずは選手たちに勝利を目指して勝つための準備をしてもらい、個々が持っている力を全部出してもらいたいと思う。コロンビア戦でチームの連係、連動の部分は全然足りなかった部分はあると思うので、明日の試合はお互いの意思統一をしながら試合を進められるよう、勝利に向かって戦ってほしい。11月のコロンビア戦では、国内で初めての試合となり、第2戦を長崎で戦う。第1戦の戦いとして、東京五輪の初戦をイメージした。負けてよしというのは100パーセントないが、満員の観客の中で勝利を期待して応援して下さる方々がいる前で、絶対に勝ちたい気持ちを持った選手たちは、逆にプレッシャーとなり、少し硬さもあったと思う。そこは来年の東京五輪の初戦を考えると、シミュレーションになったと思うので、今回の長崎の試合は入りからアグレッシブに戦ってもらえるように準備したい」

――2シャドーの一角で安部(裕葵)選手が使われていたが、求めるプレーは。
「得点に絡むプレーを期待したいと思う。守備でもチームとしてアグレッシブに戦えるように。彼もこのチームでの活動は多い方ではないが、徐々に良さを発揮してくれていると思うので、前回の招集よりもさらに今回と、期待したい」

――U-22日本代表を久しぶりに指導した印象は? 紅白戦では1本目よりも2本目が良くなった。選手たちの成長具合は。
「コンディション的にはバラバラなところがあって、今回の活動は始まったが、初日は一回練習、2日、3日目は午前午後の練習をして体力的にきつかったと思うが、積極的にやろうとトライし、食らいついてくる姿勢も見せてくれたので、良い時間を過ごさせてもらった。コロンビア戦での反省として、意思疎通が足りなくて、お互いの良さを出せなかった、チームとして機能できなかったこと、難しくなったことを反省点として持っていて、積極的にコミュニケーションをとって、よりピッチ内外で良い準備をしてくれている。紅白戦でも1本目よりも2本目の方が。それは試合中もそうだけど、ハーフタイムで選手たちがコミュニケーションをとって、1本目よりも2本目を良くしていこうと実戦してくれて、良くなっていったと思う。私から言われた、コーチから言われたではなく、自分たちがうまくいくように選手たちがプレー、そしてコミュニケーションを取って高め合ってくれた」

――午前中は平和祈念館を訪れて献花を行ったが、選手たちに感じてほしいこと。
「11月の広島で試合をして、明日の長崎の試合は世界に2つしかない被爆地で、日本サッカー協会とも「BLUE PEACE DAYS」ということで、この試合をする意義をいろんな方に発信できるようにと考えてくれている。その中で試合を通して、平和を発信すること、そして平和だからこそ我々はサッカーができる、サッカーに携われる、サッカーを見て頂くことができることを試合を通して、いろんな方々にできればと思う。今日の午前中、選手たちには歴史を学んでもらい、原爆で起きた惨状、戦争で起こった惨状を知ってもらい、一瞬にして命を落とされた方々、犠牲者の方々に改めてご冥福をお祈りする気持ちを持ってもらいたい。今もなお苦しんでいる方々がいることを考え、そういう方々に少しでも心の傷が和らぐような気持ちを持ってもらいたいと思っている。その気持ちを持った上で、選手たちは、平和だから好きなことができる幸せを噛み締めてプレーしてもらいたいし、ベストを尽くしてほしい。今を楽しむことを選手たちは表現してもらいたい」

――コロンビア戦が五輪初戦のシミュレーション。ジャマイカ戦で五輪本番を想定して準備していることは。
「ミーティングは今からなので、試合に向けてはこれから選手たちに話したい。午前の活動についてもミーティングで話したいと思っている。11月のコロンビア戦、ジャマイカ戦とメンバーは代わるが、最終的に東京五輪でのピッチに立つメンバーが決まっていない中で、まずは選手個々に持っているものは見せてほしいと思っている。選手たちには11月での広島でのスタジアムの雰囲気もそうだし、明日の試合もチケット完売で超満員の中で試合をさせて頂く。国内でやる難しさ、アウェーももちろん難しいが、勝たないといけない。勝って喜んでもらいたいという思いが強くなればなるほどプレッシャーもかかってくると思うが、サポーターの皆さんの応援を良い意味でのプレッシャーに変えて力にできるように準備をできればと思うし、選手たちにはそう伝えたい。明日の試合も選手たちは絶対に勝って、応援して下さる方々に勝利を届けたい気持ちで準備していると思う。そこでプレッシャーに勝って、良いパフォーマンスを発揮できるようにメンタルの準備もしっかりやっていきたい」

――29日にAFC U-23選手権のメンバー発表があるが、構想はどれだけ固まっているのか。
「何パーセントかということは話すことはできないが、構想としては持っているものはある。その中で、ジャマイカ戦で選手を選んで、ジャマイカ戦を終えたあとに最終的に詰めて、固めて来年のU-23選手権に望みたいと思っている。明日のキリンチャレンジを見て最終的には決めたい」

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

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