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“静学対策”5バック採用の岡山学芸館はFKに泣く…「もう少し0-0の状態でやれたら」

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6失点で初戦敗退に終わった岡山学芸館

[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 立ち上がりは岡山学芸館高(岡山)の狙いがハマっているようにも見えた。MF野町将矢(3年)が3バックの中央に入り、守備時には5バックでブロックをつくる。ボールを奪えばトップ下のMF山田龍之介(3年)、2トップのFW岡田知也(3年)、MF須賀大貴(2年)を生かす堅守速攻でチャンスをうかがった。

 高原良明監督は「静学対策という形で、後ろを3枚にして、5バック的な感じで分厚くしながら、奪ったボールは前の2トップとトップ下で攻撃を仕掛けたいなと思っていた」と、その狙いを明かす。序盤は静岡学園が攻めあぐねる展開。前半6分には岡山学芸館がカウンターから決定機をつくった。しかし、岡田の左足ミドルは相手GKの好セーブに阻まれ、先制ならず。逆に前半29分、直接FKを叩き込まれた。

 須賀が「あの流れで1点取れていれば静学も焦っていたと思う。セットプレーがキーになると言われていたのに…」と悔やめば、高原監督も「セットプレーの一発が痛かった。もう少し0-0の状態でやれたらというところがあった」と唇を噛む。

「FKで失点してから相手に余裕を与えて、こちらもちょっと受け身になった。出足の部分も遅れ出して、相手にペースを握られ始めた」。前半34分に追加点を許すと、後半は4失点。高原監督は「シュート精度は本当に高いなと思った。個人の技術的な能力も高いし、決めるところできっちり決めるのはさすがだと思った」と脱帽するしかなかった。

(取材・文 西山紘平)
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