beacon

無得点も輝き放った昌平FW小見、来季は「最後の質」上げて日本一&得点王へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

昌平高FW小見洋太(2年)

[1.5 高校選手権準々決勝 青森山田3-2昌平 等々力]

 技術集団を最前線で牽引した昌平高FW小見洋太(2年)だったが、今大会はノーゴールに終わった。「日本一と得点王を目指していたのに、1点も取れなかった。惜しいシュートは多く打てていたので、最後の質を上げれば必然的にそういう夢を実現できる」。大舞台で得た手応えと課題を胸に、次回大会で飛躍を遂げるつもりだ。

 積極的なフリーランで2列目に並ぶテクニシャンたちがプレーする空間をつくり、技術とパワーを活かしたポストプレーで攻撃を牽引。「周りがすごく上手いので、自分は上手さよりもディフェンスとかスペースを空けたりすることを意識してやっている」という背番号11が全国選手権の舞台で小さからぬインパクトを残した。

 準々決勝の青森山田戦でも0-3で迎えた後半9分、果敢なボール奪取からスルーパスを配給し、MF須藤直輝(2年)の追撃弾をアシスト。その後の攻勢の先陣を切った。「後半は圧倒していたと言っても過言ではないくらいだったので、前半40分間でピッチ内で変えられなくて悔しい」。後悔の言葉には“もっとやれた”という手応えがにじんだ。

「2回戦の興國とか、3回戦の久我山でも全然通用したので、山田でも通用するかなとは思っていた。思っていたとおり、自分のやりたいようには結構できたのであとは最後の質をもっと上げていきたい」。見る者を期待させたプレーと同様、個人のパフォーマンスには一定の自己評価を下していた。

 そんなストライカーは来季、最上級生へ。すでにプリンスリーグ関東への初昇格を決めており、より高いレベルで力を試せる日常が待っている。「初めてのプリンスリーグなので楽しみだし、普段から強い相手とできるのはプラスになる。そこで結果を残せばインターハイとか選手権でも上位を狙える」。8強超えへの挑戦がここから始まる。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

TOP