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桐光学園はCB奈良坂やFW三原、MF岩根が存在感。20年は選手層の厚さも強みに

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桐光学園高は準決勝で敗れたものの、ポテンシャルの高さを示した

[1.6 NB CUP準決勝 滝川二高 1-0 桐光学園高 時之栖裾野G]

 桐光学園高(神奈川)は新チームの1、2年生が合流して最初の大会となった年末の横山杯で優勝。今回のニューバランスカップも予選リーグで3連勝すると、決勝トーナメントでも大阪桐蔭高(大阪)を1-0、流通経済大柏高(千葉)も3-0で破り、ベスト4へ進出した。

 滝川二高(兵庫)との準決勝では中盤のキーマンであるMF馬場拓己(1年)が負傷交代するアクシデント後に1失点。試合終盤は相手に息をさせないほど攻め続けていたが、ゴールを破ることができず、0-1で敗れた。

 もちろん、負けて良い試合はないが、それでも鈴木勝大監督は「彼らにとって良い負けになると思います」と前向き。選手たちは試合後、荷物を運んでいる最中から、どうすればより良くなるか意見をぶつけ合っていた。そして、クールダウンが終わった直後から、選手たちは学年関係なく膝を突き合わせるような形で、長時間に渡って改善点について青空ミーティング。鈴木監督に言われてからではなく、自発的に行動していたことが印象的だった。

 鈴木監督も「強烈なモノはない」と認めるように、1年時から10番をつけてきたFW西川潤(3年、C大阪加入)のような突き抜けた存在はいないかもしれない。それでも、豪快なヘッドを連発し、チームの背中を押すような言葉がけもしていたCB奈良坂巧(2年)や流経大柏戦で先制点を叩き出したFW三原快人(1年)はこの大会でも存在感。また、技巧派MF岩根裕哉(1年)が左足の展開、冷静なビルドアップに加えて、相手の強烈な寄せをブロックしてドリブル、パスに繋げるなど、力強さを増していたことが印象的だった。

 インターハイ日本一を経験しているGK北村公平(2年)やMF前川壮太(2年)、CB荒井ジュリアン海都(2年)、FW庄司朗(2年)、GK桃井玲(2年)に加え、全国ルーキーリーグ交流大会優勝メンバーの馬場や右SB米山悠葵(1年)、MF粟江晟(1年)が台頭。他にも力のある選手が多く、個々の質の高さ、選手層の厚さは今年の桐光学園の強みとなりそうだ。

 もちろん、この日失点に繋がった一瞬の隙ができた部分や、決定力の部分は改善していかなければならない。それでも、昨年、一昨年とインターハイでファイナリストになっている名門は、個々の意識の高さ、選手県予選敗退の悔しさを持って臨む2020年も十分に全国上位を争う力がありそうだ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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