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青森山田の3年間に達成感も…MF古宿理久は横浜FCへ「絶対に結果を残したい」

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青森山田の司令塔MF古宿理久(3年/横浜FC内定)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.13 選手権決勝 青森山田高 2-3 静岡学園高 埼玉]
 
 青森山田高の司令塔が正確無比なプレースキックで先制点を演出した。前半11分、左後方で獲得したFKをMF古宿理久(3年/横浜FC内定)が右足で蹴り込む。約40mの位置から放った回転のかかったキックはゴール前で落下し、DF藤原優大(2年)の先制ヘッドを演出した。

「イメージ通りです。キーパーの前に速くて落ちるボールを入れるイメージで蹴った」。広い視野から質の高いキックを繰り出すだけではなく、前半は出足鋭いプレスで中盤を制したが、2点リードを覆されての衝撃的な逆転負け。「今までやってきた中で一番うまいチームだった」と敗戦を受け止めた。

 横浜FC Jrユース出身の古宿はユース昇格を逃し、青森山田で3年間研鑽を積んできた。連覇を逃す幕切れになったとはいえ、目標だった高卒プロ入りを決めるなど意義の深いシーズン。「自分としてもこの一年で成長できたし、達成感はあります。人としてもそうですし、プレーの中でも自分が中心になってやっていくという自覚が芽生えた。この一年間は自分の人生の中でも大事な年だった」と軌跡を噛みしめた。

 3年間の経験を提げ、いよいよ横浜FCでプロ生活のスタートを切る。中学時代の同期MF斉藤光毅は18シーズンからトップの試合に出場しているだけに「自分もやれないことはない。目指すよりは超えていくことを意識したい」と意気込み、「出場した試合では絶対に結果を残したい」と覚悟をにじませた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

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