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工藤壮人、オーストリア2部チームでの練習参加でアピールも…契約にはつながらず帰路へ

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オーストリア2部クラブとの契約には至らなかった工藤壮人

 元日本代表FW工藤壮人は、オーストリア2部クラーゲンフルトでトライアルを受けるも契約を勝ち取れなかった。クラブが26日、公式ウェブサイトを通じて報告している。

 2019シーズンはサンフレッチェ広島から期限付きでレノファ山口FCに送り出されていた現在29歳の工藤は、22日にオーストリア入りしてクラーゲンフルトの練習に参加。24日に行われたヴォルフスベルガーAKのアマチュアチームとのテストマッチで唯一のゴールを決めると、25日には下部リーグのグミュントに9-0で勝った試合でも2ゴールを挙げ、それぞれ45分間出場したなかで得点力を示していた。

 しかし、その翌日には現在リーグ2位と昇格を争うクラーゲンフルトの幹部は、工藤と契約を交わさない決断に至り、同選手が日本に帰国することを報告。声明ではマティアス・イムホフSD(スポーツディレクター)が「ひとまず今冬の獲得は見送ることにしたが、もちろんマサトを視野に入れておきたい。長旅をしてくれたことに感謝し、今後に向けてベストを祈る」と語った。

 また、ロベルト・ミシェウ監督は「彼が上手いことには疑いはない。だが、すでに所属するFWたちより優れているとも言えない。我々は、クオリティーを高めることができる場合のみ新たな選手を加えるといつも話してきた」とのコメントを残している。シーズン後半戦に向けて、既存メンバー以上の活躍は期待できないとの判断に至ったようだ。

 なお、オーストリア2部でプレーする日本人選手は現在6位ワッカー・インスブルックに所属する京都サンガF.C.下部組織出身のMF財前淳の1人。20歳のトップ下だが、昨秋以降の公式戦7試合ではFW起用が続き、4ゴール3アシストを記録している。
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