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[新人戦]新生・静岡学園、初黒星!真っ向勝負の藤枝東が選手権王者破る!:静岡

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後半30分、藤枝東高FW小島涼平が頭で決めて2-0

[2.1 静岡県高校新人大会準決勝 藤枝東高 2-0 静岡学園高 愛鷹多目的G]

 選手権優勝校・静岡学園の新チーム、新人戦で初黒星! 第98回全国高校サッカー選手権で24年ぶりの優勝を飾った静岡学園高が1日、令和元年度静岡県高校新人大会準決勝で藤枝東高と対戦。前年度決勝の同カードとなった一戦は、前回優勝の藤枝東が2-0で勝った。2連覇に前進した藤枝東は、2日の決勝で藤枝明誠高と戦う。

 この1年間、全国の各校が目指すであろう「打倒・静学」。それをまずは静岡の名門校、藤枝東がやり遂げた。中盤中央で攻守に利いていたMF関原耕(2年)は「(静岡学園は)全国獲っているので、『絶対に負けない』という気持ちで挑みました」。前半から主導権を握っていた藤枝東は後半の2得点で2-0。ポジショニングの精度高く、特に後半は関原やMF宇留間力(1年)、MF恒岡大雄(1年)が勇気を持って相手のプレッシャーを一つ剥がす動きを続けて選手権王者撃破に繋げた。

 静岡学園は選手権で大会優秀選手に選出されたDF田邉秀斗(2年)がU-18日本代表スペイン遠征中のために不在。優勝メンバーからは、選手権決勝で同点ゴールを決めているFW加納大(2年)が新チームで初先発したほか、守護神のGK野知滉平(2年)や選手権で交代出場していた新10番MF渡辺怜歩(2年)らが先発した。

 前半、静岡学園は攻撃のリズムが悪く、ドリブル突破も不発。加納が得たFKをMF清水和馬(1年)が直接狙うシーンもあったが、試合を通して攻守の切り替えの速さは藤枝東が一枚上手だった。静岡学園は相手MF関原にインターセプトされるなどボールロストが多く、相手ゴールを脅かすことができない。

 一方の藤枝東はGK西川幸之介(2年)のロングキックなどもアクセントに攻めると、27分には注目の左SB鈴木登偉(2年)が強引に左サイドを突破。前半終了間際には相手のミスから恒岡が決定機を迎える。そして、後半6分には恒岡の左CKからCB森田大翔(2年)が決定的なヘッド。加えて、後半開始から投入されたFW小島涼平(1年)がエネルギッシュな仕掛けとボールキープを見せるなど、流れをさらに傾けていた。

 静岡学園はGK野知がゴール前で踏ん張るなど0-0で試合を進め、ポジションチェンジや選手交代でリズムを変えようとしたが、藤枝東が先制点を奪う。21分、中盤でのボール奪取から恒岡がスルーパス。これを受けたMF各務元夢(2年)が縦に切れ込んで右足を振り抜く。これはGK野知に阻まれたが、こぼれ球を拾った各務が右からDFの前に潜り込んで折り返すと、最後は恒岡が左足で先制点を流し込んだ。

 静岡学園は25分、渡辺のラストパスに加納が反応するが、シュートはGK西川がストップ。逆に藤枝東は30分、鈴木のサイドチェンジを起点に各務がアーリークロスを上げると、小島が体を投げ出しながら頭で合わせる。これが右隅に決まって2-0。この後、攻めに出た静岡学園に押し返された藤枝東だったが、注目の大型CB稲葉楽主将(2年)を中心に守りきり、2-0で快勝した。

 藤枝東の小林公平監督は「(相手が静岡)学園だからと言って構えてもダメだし、自分たちでしっかりサッカーをするようにということで主導権を握れたと思う。苦しい時に一つ外せたり、しっかり展開できたり、ピッチを広く使いながらしっかりポジショニングで相手をコントロールできたのは大きかったんじゃないかと思います」とコメント。新人戦では昨年に続いて連勝となったが、「(立ち上がりの1点を我慢して守った)昨年と倒し方が違う。(昨年は)あまり勝った気がしなかった。今年はゲームコントールできた」と頷いていた。

 一方、静岡学園は1月13日の選手権決勝からまだ3週間弱。準備期間が少なかったことは確かで、藤枝東の小林監督もその点を認めていた。だが、野知は「チームとしてパスがズレたりすることが多かったんですけれども、それは言い訳にはしたくない。優勝したのは前の代なので自分たちの代はまだ及んでいないのかなと思いました」と首を振る。敗戦を力に変えて取り組んでいくだけだ。

 静岡学園の日本一は「サッカー王国」静岡県にとって24年ぶりの選手権制覇。選手権優勝4回の藤枝東をはじめ、他校にとって大きな刺激になっている。藤枝東の稲葉は「(静岡学園が)日本一に輝いてくれたので、倒したことで自信にもなりましたし、それが思い込みすぎて過信にならないようにしたいです」とコメント。そして、「チームの目標である日本一を取るためにさらに厳しい練習を積んで、日本一になるためだったらどんなきつい練習でも良いので厳しい状況を作っていきたい」と意気込んだ。今回快勝した藤枝東はさらに努力を続けて、夏冬の全国大会予選でも静岡学園の前に立ちはだかる構え。そして、今年は自分たちが日本一に挑戦する。
 
(取材・文 吉田太郎)

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