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前半に決定機逸も「後半は絶対に決める」。藤枝東の1年生レフティー・恒岡が進化示す先制弾

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後半22分、藤枝東高MF恒岡大雄が先制ゴール

[2.1 静岡県高校新人大会準決勝 藤枝東高 2-0 静岡学園高 愛鷹多目的G]

 1年生レフティーが選手権王者・静岡学園高を沈める貴重な先制点を叩き出した。0-0の後半22分、藤枝東高は中盤でボールを奪うと、左利きのMF恒岡大雄(1年)が右前方へスルーパス。そしてゴール前でフォローした恒岡はMF{各務元夢}}(2年)の折り返しを左足ダイレクトで決めた。

 選手権とは違うこと示す一撃だった。藤枝東は選手権予選準々決勝で浜松開誠館高に敗戦。恒岡はGKと1対1のチャンスを迎えながら決められなかったことを忘れていない。この日も前半終了間際にビッグチャンスを迎えながらシュートミス。だが、この日は引きずらず、後半に決めてチームに歓喜をもたらした。

「選手権の時は使ってもらった時にGKと1対1を外してしまって負けたので、ハーフタイムに今回は切り替えて『後半は絶対に決める』という思いで挑めたので、それが点に繋がったのかなと思います」。

 ゴールの他にも左足のプレースキックやタメをつくる部分などでチームに貢献。C大阪U-15出身の恒岡は「そこまでキツいという感じではなかったです」というように、相手の静岡学園のプレッシャーも苦にすることなくボールを動かし、試合を決める仕事もしてのけた。

 関西の強豪校からの誘いがあった中、「練習参加してサッカーが一番楽しいと思った」という藤枝東へ進学。入学当初はSB、昨年は右SHを務め、今年はインサイドでプレーしている。「シュートも決めれて、ラストパスも出せて、守備でもしっかりとチームのために戦える選手」を目指すという恒岡が決勝でも活躍して、まずは「静岡で一番」の座を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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