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女子高生からファントムを探せ!ナイキ初、選手権優秀選手参加の「ファントムキャンプ」を開催

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選手権優秀選手参加の「ファントムキャンプ」が開催された

 未来のなでしこジャパンを担う「ファントム」を探せ!女性アスリート支援に力を入れるナイキによる新たな取り組みが始まった。「ファントム」とは、決められた役割で動くのではなく、ゲームを掌握し、決定的な仕事をこなすプレーヤーのこと。これまでは男子高校生から逸材を発掘してきたが、今回、初めて女子高校生に焦点を当てて行われることになった。

 第1回の“ファントムプレイヤー”候補生は、先日まで行われていたナイキがスポンサードする第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の優秀選手の中から選考。ナイキフットボールによって選出された8人の候補生が都内に集まってスペシャルイベントである「ファントムキャンプ」に参加した。

 当日はみぞれが交じるあいにくの天気。イベント参加者も肩をすくめながらの会場入りとなった。しかし当日のコーチを務めた日テレ・東京ヴェルディベレーザの永田雅人監督らが練習内容を説明。緊張感が高まったところで、イベントのサプライズゲストとして現役女子選手である永里優季三浦成美宮川麻都が紹介されると、参加者たちの表情も一段と引き締まった。

 テーマとして設けられたのは、「プレーのエリアを広げよう」ということ。これは永田氏がベレーザの監督に就任した当初に取り入れた練習を実戦したのだという。午前練習では永田氏の指導のもと、パス&ゴー、相手を見つけて1対1を仕掛ける練習など様々な場面が設定された。それを永田氏の考えを理解する三浦や宮川が実戦することでよりハイレベルな環境が作り出された。

 さらに午後からはトレーニングマッチを実施。サポートメンバーを加えた8対8の実戦が組まれ、それを見守った現役なでしこ戦士によって「ファントム」の最終審査が行われることになった。サポートメンバーは大学生だったが、端山新(追手門学院高)や高原六花(大商大学園高)が果敢的な仕掛けをみせるなど、ナイキの新スパイクである『ファントム ビジョン 2』を履いた候補生たちが最後のアピールを続けた。

 時間はあっという間に過ぎ、トレーニングマッチ後すぐに閉会式が行われた。そこで三浦と宮川から2人の「ファントム」である藤野あおば(十文字高1年)と愛川陽菜(神村学園高1年)が発表された。藤野を選んだ三浦は「相手の逆を取る動きを作り出していた。普通にウマッ!っていっぱいこぼれてしまいました」と選出理由を説明。愛川を選んだ宮川も「陽菜ちゃんは周りの人とはちょっと違うプレーがあった。見ていて楽しかった」と評価した。

 2人の「ファントム」にはこのあと、浦和レッズレディースの練習に参加する権利などが与えられることになる。選手権準優勝メンバーの愛川は「プレーの幅を広げることを意識しました。緊張もあったけど、最後にいろんなことを吸収できた。参加出来て良かった」と充実の表情。1年生とは思えないほどの存在感を示した藤野も「緊張したけどみんなに優しくしてもらったので楽しいキャンプになりました」と笑顔で振り返った。

 ナイキフットボールの日本女子選手の顔とも言える永里は「これだけ情報に溢れている社会ですが、トップレベルの選手を触れ合うことは日常にはない」とイベントの意義を強調。ただ「得たことだけで、満足したではダメ」とくぎを刺すと、「今日やった練習も何に繋がっているんだろうというところまで考えてやらないと、自分のものにならない。言語化できるところまでやるのがベスト。それが出来れば選手としても成長していくと思います」と参加者の更なる活躍を期待した。

 日本女子サッカー界のトップレベルに触れるというかけがえのない体験をした女子サッカー界の卵たちは、この日得た刺激を糧に更なる高みを目指していってくれるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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