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村井チェアマン、PCR検査に関して菅官房長官と意見交換「何か貢献できないか」

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会見を行ったJリーグの村井満チェアマン(スクリーンショット)

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は21日、2020年の第4回理事会を開催した。終了後、村井満チェアマンがオンラインで記者会見を行い、前日20日に菅義偉内閣官房長官と意見交換をしていたことを明かした。

 行動に至ったきっかけは、今月15日の臨時理事会後の記者会見で報道陣から「医療機関を支援する可能性はあるか?」と問われたこと。その際には「医療機関をどう守るかは国のテーマになる。Jリーグも何か力添えになれれば」と答えていたが、それから「何ができるかを自問自答していた」という。

 そうして20日、村井チェアマンは首相官邸に出向き、菅官房長官と顔を合わせることになった。「おこがましい話かもしれないが、国難と言われる新型コロナウイルスに対して奮闘している国に何か貢献できないか。その点でご助言をいただいた。現段階で具体的に何を言えるかは明確ではないが、いろんな角度からスポーツがどうあるべきかをご指導いただいた」。その際には一つの提案も行っていた。

 それは全国56クラブが拠点とするクラブハウスの活用だ。「シャワールームがあり、電話応対ができるオフィススペースを持っている。また大きな駐車場と人工芝も持っている」。村井チェアマンはそうした環境が新型コロナウイルスのPCR検査に適するのではないかという「仮定」を抱き、まずは「いかがでしょうか?」とニーズ確認から入ったという。

 それを受け、菅官房長官からは「大変ありがたい」と前向きな反応があった様子。村井チェアマンは「地域によって医療ニーズも違うし、行政が管理している施設もあるので一存ではできない。クラブとの合意もあればそういう余地がある」とも語っており、リーグ主導の方向性は否定したが、この日の理事会でも情報を共有したといい、さらなる動きに発展する可能性がありそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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