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全国でも能力発揮の富山一FW吉倉昇空、高3での目標は「得点王」と「出し切る」

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富山一高の新エース、FW吉倉昇空は「得点王」と「出し切る」ことが目標

[2020シーズンへ向けて](※富山一高の協力により、アンケート形式で取材をさせて頂いています)
 
 今年度、大舞台でゴールを連発、またブレイクする可能性を大いに秘めたFWだ。富山一高(富山)のFW吉倉昇空(3年)は鋭いドリブルやキープ力、相手の逆を取る動きに自信を持つ長身アタッカー。時に凄みを感じさせるような仕掛けでDFを振り切って得点を演出し、また自らゴールネットを揺らしていく。

 準優勝した昨夏のインターハイではシャドーのポジションの控えだったが、FW鈴木崚加(現立教大)が負傷離脱していた秋から冬にFWとして台頭。本人がベストゲームに挙げる選手権全国大会の神村学園高(鹿児島)戦をはじめ、公式戦でボールを収めて攻撃の起点になる力やしなやかなドリブルで打開する力を示し、守備でも貢献した。

 その一方、「シュート本数が少なかった」こともあって、得点数が物足りないことも確か。だからこそ、「得点王です。個の力で打開して点を決められるような選手になりたいと思います」という目標を掲げた今年は、シュート本数を増やし、結果を残していく。

 同世代には実績や肩書きのあるフィニッシャーたちがいる。彼らをライバル視している訳ではないが、胸の中に秘めているのは“負けたくない”という思い。「ポジションが近い須藤(直輝、昌平高)くんや樺山(諒乃介、興國高)くん、ユースだとガンバ(大阪)の唐山(翔自)くんのプレーを見たりしていて、今は力の差があるのでこれから縮めて、同学年なのでまずは、その人たちに負けないようにしたいと思います」と誓った。

 新型コロナウィルス感染症の影響で富山一は5月末まで休校。1月、2月と新チームの連係が向上してきたところで、チーム練習や対外試合ができなくなった。そして、インターハイが中止に。富山一は昨年、後半ラストプレーの失点によってインターハイ準優勝に終わり、プレミアリーグプレーオフも昇格まであと1勝に迫りながら、延長戦で横浜FCユース(神奈川)に敗れている。そして、選手権では青森山田高(青森)に1-4で悔しい敗戦。「それぞれの大会に懸ける思いが強かったので、そのうちの1つ『インターハイ』が無くなったのはとても残念です」と吉倉は言う。

 だが、悔しい思いをしているのは他の高校生も同じ。切り替えなければならない。休校期間中だが、富山一ではオンラインでの合同トレーニングを実施したり、地元の医療従事者を応援するために集めた支援金を寄付したり、今できることを行っている。吉倉も対戦相手の力を上手く利用してプレーできるように、体幹や腕力強化など自宅で身体作りの日々。FWネイマール(パリSG)を目標とする吉倉は魅せてチームを勝たせるFWになるために、得点王を獲得できるように、一日一日を大切に過ごしていく。

「例年に比べて公式戦が減るので一つ一つの試合を大事にして毎試合、チーム全員が自分のパフォーマンスを出し切れば結果がついてくると思うので、『出し切る』というのが目標です」と語る富一の新エース。シーズンは短くなったが、リーグ戦や選手権で思いの全てをぶつけ、力を「出し切る」。

(取材・文 吉田太郎)

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