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FW大迫は消極プレーで途中交代…? 地元紙が最低評価「フィニッシュの勇気がなかった」

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 ブレーメンのFW大迫勇也は30日、ブンデスリーガ第29節シャルケ戦(○1-0)で途中出場途中交代の憂き目に遭った。地元紙『ダイヒシュトゥーべ』は採点・寸評でチーム最低点の『4』をつけ、交代直前の消極的なプレーに疑問を投げかけている。

 ブンデスリーガ再開4試合目、ミッドウィークの前節ボルシアMG戦(△0-0)に先発した大迫はこの日、再びベンチに回った。それでも前半途中、美しいシュートで先制点を奪ったMFレオナルド・ビッテンコートが負傷。大迫は後半開始からピッチに立つことになった。ところがあるプレーを見たフロリアン・コーフェルト監督は最後まで起用し続けない選択をした。

 問題のシーンは後半43分。大迫はMFマキシミリアン・エッゲシュタインのスルーパスに抜け出し、ゴール前で相手GKと1対1の絶好機を迎えた。ところが、大迫はシュートではなく横パスを選択。これが味方のマークについていた相手DFにクリアされ、追加点のチャンスを逃してしまった。直後、FWクリスチャン・グロスとの交代でピッチを退いた。

 地元紙『ダイヒシュトゥーべ』による大迫の寸評では、試合途中に受けた肘打ちで主審が2枚目のイエローカードを出さなかったことに不満を表明しつつ、終盤のシーンを回顧。「88分に全てを明確にするはずだったが、フィニッシュする勇気がなかった」と指摘した。また同じく地元紙『ベーザー・クリア』も「彼がよく消えたプレーをするのは奇妙なままだ。衝撃を与えられなかった」と厳しく述べた。

 一方で『ダイヒシュトゥーべ』のテキスト速報によれば、コーフェルト監督はそれ以前から大迫への不満を募らせていたことも確認できる。後半33分には「コーフェルトが大迫の状況に不満を言っている。ツバイヤー(主審)は激しい指示を控えるように求めた」との記述がある。また42分には「日本人は残念ながらうまくいっていない。ボールの受け方はブンデスリーガの準備ができていない」と低調なパフォーマンスも指摘されている。

 とはいえチームは1-0で勝利。大迫のプレーとは裏腹に直近3試合で勝ち点7を獲得し、1部残留の芽が残った。次節はミッドウィークに予定されており、MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトとの下位直接対決。ビッテンコートの出場可否が不透明となっていることもあり、大迫の起用法にも注目が集まりそうだ。

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