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「私の腕の中で息子は亡くなった…」カフー氏が息子の死について語る

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カフー氏が息子の死を語った

 ブラジル代表として4度のワールドカップに出場し、1994年、2002年大会を制したカフー氏が、昨年死去した息子ダニーロさんについて語った。ブラジル『グローボ』が伝えている。

 昨年9月、息子のダニーロさんはサッカーをしていた際に心臓発作を起こした。緊急搬送されたものの、30歳の若さで帰らぬ人となった。7日に50歳の誕生日を迎えたカフーは、最愛の息子の死について胸の内を語っている。

「神が連れて行った。どこにいても、彼は元気にしているはずだ。きっと地球で私たちがしていることを上から見て笑っているんだ。他のどの親も、こうして心を痛めるような経験をしていないことを祈る」

「世界には説明できないこともある。私の腕の中で息子は亡くなった…。彼を救おうとしたが、逝ってしまった。今でも空っぽだよ」

「時々、私たちは無力だと感じる。体も心も強く鍛えられるが、こういう時、フィジカルに意味なんてない。役に立たない。自分の息子さえ救えないなんて、信じられないほど弱く感じる」

「私たちは皆、人生の中で忘れられない日々を過ごしている。結婚、子供の出産、あるいはワールドカップでの優勝。永遠に素晴らしい思い出だよ。だが、他の理由で決して忘れられない日もある。説明できなくて、避けられない悲劇の瞬間だ」

 息子の死に向き合うカフーは、新型コロナウイルスのパンデミックと戦う世界中の人々に対して、「私たちは今、暗い瞬間を経験している。しかし、明けない夜はない」とメッセージ。

 カフーは2022年カタールW杯の親善大使として活動している。

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