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鳥取の総体代替大会、西部地区は米子東が米子北、境を連破して頂点に

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[6.20 鳥取県高校総体(代替大会)西部地区決勝 米子東高 1-0 境高 どらドラパーク米子球技場]

 令和2年度第55回鳥取県高校総合体育大会サッカー競技は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって中止。代替試合として東部、中部、西部地区で各トーナメント戦が組まれている。20日には、西部地区決勝戦が行われ、米子東高境高が激突。米子東が1-0で勝ち、参加7チームの頂点に立った。

 米子東は、準決勝で10年間以上に渡って県内無敗だった絶対王者・米子北高を撃破。決勝でも前線で存在感を放つエースFW和田尚弥(3年)を起点にチャンスを作る。10分には和田のギャップを突くスルーパスにMF中田有哉(3年)が反応したが、飛び出した境GK木村友哉(3年)がファインセーブ。逆に12分には境のFW松本蒼生(2年)が左中間を抜け出して左足を振り抜く。だが、今度は米子東のGK奥山秀人(3年)が好反応を見せて得点を許さない。

 米子東は右サイドの中田の縦突破や和田のミドルシュートでゴールを目指し、境は10番MF吉田日々和(3年)の1タッチパスやスルーパスが相手の急所を突いた。米子東はCB竹林蒼太(3年)やCBで先発して中盤へ移ったMF永野幸佑(3年)らが相手の速攻に対応。境もCB伊藤雄(3年)や高さを発揮するCB山嵜拓実(2年)を中心に相手の攻撃を弾き返していたが、前半終了間際にスコアが動く。33分、米子東は右中間で和田がインターセプト。最後はMF遠藤海七大(3年)とのコンビネーションからMF柏木晴貴(3年)が左足で先制点を決めた。

 境はFW松本一冴(3年)の決定的なヘッドや左MF若竹樹(2年)のカットインシュートなどで反撃。後半25分には左SB小川佑真(2年)の右足ミドルが枠を捉えたが、米子東GK奥山が横っ飛びではじき出す。GK奥山は30分にも中田の右足ミドルをセーブするなど奮闘。後半、足を攣らせる選手もいた米子東だが、守備の集中力を切らさず、カウンターなどからチャンスを作った。そして、3年生中心に戦い抜いて1-0で勝利。受験勉強に専念するため、今大会限りで引退する3年生もいるという米子東が、このメンバーで戦う“ラストゲーム”を優勝で飾った。
●【特設】高校総体2020

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