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中高でタイトル勝ち取り、次はJ、世界。MF武田英寿はライバル刺激にU-19代表候補で「存分にアピール」

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MF武田英寿(右)はライバルたちの活躍も刺激にU-19日本代表候補合宿でアピールする

 中学、高校年代で数々のタイトルを勝ち取ってきたレフティが、世界での勝利と活躍を目指す。MF武田英寿(浦和)が11日、U-19日本代表候補合宿(千葉)初日の練習に参加。練習後にはオンラインで取材対応し、「自分を存分にアピールして、良いものを得て、チームに戻れたらなと思っています」と力を込めた。

 武田は昨年、U-18日本代表の一員としてAFC U-19選手権予選に出場し、グアムとの初戦で先制点を含む3得点を挙げるなど予選突破に貢献。次は今年10月開幕のAFC U-19選手権で上位に入り、U-20ワールドカップへの出場権(4枠)を獲得することが目標になる。

 U-20ワールドカップについては、「世界の強豪と戦うことはなかなかないので、国を背負って戦うことは楽しみでもありますし、そこで自分の名前を売り込むというか、結果を残せばステップアップできる場所だと思っています」とコメント。青森山田中高時代にいくつものタイトルを獲得してきた武田は、Jリーグ、そして世界との戦いを待ち望んでいる。

 武田は青森山田中で全国中学校大会連覇。青森山田高では全国高校選手権とプレミアリーグファイナルも制した。全国屈指の強豪校に所属していたとは言え、青森県内で勝ち続けることも簡単なことではない。また、東北、全国大会でもターゲットにされる中での戦いが続き、重圧があった。それでも、「(プレッシャーに)負けていたらプロの世界で戦っていけない」と語っていた武田は、その攻撃センスや判断力・技術力を駆使して毎試合のように活躍。チームメートとともに重圧を乗り越え、他の選手ができないような経験を重ねてきた。

 そして今年、ACL優勝2回、19年もACLで準優勝している名門・浦和へ加入。「毎年毎年優勝争いということで注目されているチーム」「個人としても、チームとしても活躍すれば有名になれる場」という浦和での活躍、新たなタイトルを目指してスタートを切っている。

 新型コロナウイルスによる活動自粛期間は地元・仙台へ戻り、チームのオンライントレーニングを行ったほか、父・修一さんとボールを蹴ったりしていたという。この期間、精力的に肉体強化。体重も増量し、「ディフェンスの対人のところで勢いに乗ったところから止まることができたり、身体を相手にぶつけてキープできたりすることが前よりは多くなったと思います」と説明する。自分の課題と向き合い、浦和での出場チャンスを掴むための努力を続けてきた。

 同期の選手たちの活躍も、彼のエネルギーになっている。昨春、下級生ながら日本高校選抜に選出された武田は、同学年のFW染野唯月(尚志高→鹿島)、MF鈴木唯人(市立船橋高→清水)とともに欧州遠征。約2週間ともに過ごし、海外勢と戦い、帰国後のプレミアリーグでは各校のエースとしてしのぎを削ってきた。

 そのライバルたちは7月に早くもJ1デビュー。いずれも先発を経験し、印象的なプレーを見せている。武田は「同じ高体連でやっていた選手が(自分より先に)デビューしているのは、SNSとかDAZNとかで見て、やっぱり悔しいという気持ちがあります」。今回のU-19日本代表候補合宿は、彼らも遅れて参加。もちろん、練習でも負けるつもりはない。世代を代表するレフティは染野や鈴木、他のライバル以上のプレーを続け、日々進化を続けてAFC U-19選手権とU-20ワールドカップでの勝利と活躍を実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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