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20年度の流経大柏はSBも「目立つ」。高速右SB清宮優希、技巧派左SB田村陸は“リバプールの両SBのように”

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流通経済大柏高の高速右SB清宮優希(左)と技巧派左SB田村陸

[7.19 練習試合 流通経済大柏高 4-0 明秀日立高 流通経済大柏高G]

 20年度版の流経は、両SBも「目立つ」。19日の練習試合A戦で流通経済大柏高はサイドアタックから先制点。右サイドを鋭く突いた高速SB清宮優希(3年)が低いクロスを中央のFW森山一斗(3年)へ通し、森山が胸トラップからゴールを破った。

 6分には、プレースキッカーを務める左SB田村陸(3年)の左足FKにCB根本泰志(3年)が決定的な形で飛び込む。追加点を奪うことはできなかったものの、立ち上がりからチャンスに絡んだ両SBは、いずれも高い位置でのプレーで相手にプレッシャーをかけ続けた。

 2本目は、テンポ良くボールを動かす中で技術力高い田村がチームの攻撃にリズムを生む。その中でゴールを狙い続けた2人。15分に流経大柏は10本ものパスを繋ぎ、最後は左クロスに走り込んだ清宮が右足を強振。決めきることはできず、またともに守備面で苦戦するシーンがあったものの、攻め合う試合展開の中で怖さも示して快勝に貢献した。

 ただし、この試合に関してはともに満足していない。田村は「後半は良い崩しとかポゼッションができたので、そこは良かったと思います。個人の部分では守備面でまず課題が出たのでそういうところから徹底して、練習から取り組んで行けたら良いなと思います」と振り返る。

 一方、先制アシストを記録した清宮は「そこは自分の特長でもあるので。今日は1点ですけれども、もっとゴールに絡めるように、自分で得点というところもしていきたい」。加えて、相手が下がった状況でどう自分のスピードを発揮するか、またポゼッションの部分を課題に挙げていた。

 清宮は名門・流経大柏で1年時から先発出場を経験してきたスピードスターだ。1年時の選手権全国大会では準々決勝で先発出場し、敗れた決勝も交代出場している。昨年は怪我や課題もあり、1年間先発で出続けることができなかった。だが、能力値は高く、この日のように抜群のスピードで局面を破ってアシストする力がある。

 一方の田村は1年時、チームリーダーとしてルーキーリーグ関東優勝に貢献。2年時には、技術力の高さと攻守両面でハードワークする力を活かし、一時期Aチームの先発を掴んでいたサイドプレーヤーだ。身体能力に長けたタイプではない。だが、足元の技術に自信を持ち、ボールを置く位置からこだわるSBは、左サイドでのパス、ドリブルでの仕掛け、守備面でもプラスアルファをもたらしている。

 特に期待されているのは彼らの攻撃力だ。田村は「自分は清宮と違ってスピードがないので、足元の技術やゲームを作るというところで清宮と違う視点で攻撃を作れると思う。自分のサイドへ寄せながら逆サイドを狙ったり、SBの攻撃を増やしてSBで得点やアシストができたりしたら、もっとゲームが楽になるんじゃないかと思います」と語り、清宮は「田村が左サイドで作ってくれて、良い形で右サイドに来たら、自分は上手くSHとコンビネーションを持ちながら素早く攻撃をすることを意識している。自分たち両SBが得点、アシストを量産すること。両SBが目立って日本一になりたいです」と意気込んだ。

 今シーズン、選手層が充実しているチームで2人がアシストを量産する可能性は十分にある。清宮は目標とする存在として、イングランド・プレミアリーグ王者であるリバプールの両SBを挙げた。「自分は勝手にリバプールの両SBを意識してやっています。それが合っているか合っていないかは分からないですけれども、自分たち両SBがゲームを作って、どっちも1シーズンで10アシストしているリバプールのように」。リバプールの左SBアンドリュー・ロバートソンと右SBトレント・アレクサンダー・アーノルド。19-20年シーズンもすでに揃って2桁アシストを記録している2人のように、流経大柏の両SBは“目立って”アシストを量産してチームにタイトルをもたらす。
 
(取材・文 吉田太郎)
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