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明大出身ルーキーが未勝利鳥栖を救った! プロ初ゴールのDF森下龍矢「W杯で“最強明治”が日本を勝たせたい」

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決勝ゴールを決めたサガン鳥栖DF森下龍矢

[8.1 J1第8節 FC東京2-3鳥栖 味スタ]

 プロ入り初ゴールは左足での強烈な弾丸ミドルシュートだった。明治大出身ルーキーのサガン鳥栖DF森下龍矢は試合後、大学時代を思い返しながら「死ぬほどシュート練習していたのを思い出した。良いシュートを打てたなと思う」と胸を張り、“最強世代”のプライドを熱く語った。

 鳥栖を開幕7戦未勝利から救う決勝点は、同点に追いつかれた直後の前半43分に生まれた。MF樋口雄太からの落としを受けた森下は右サイドから鋭いカットインを見せると、ゴール正面約25mの位置から左足を一閃。鋭い低弾道のボールは横っ飛びを見せた名手GK林彰洋の手をも弾き、ゴールネットに突き刺さった。

「アウトサイドから相手陣内に入っていく時、ゴールと自分が線でつながる感覚があるけど、戦でつながったので自分自身で打とうと思った。ゾーンに入ったというか、周りが見えずにゴールだけが見えたので『来たな』と」。磨き抜いてきた得点感覚がプロの舞台でも輝いた。

 プロ入り後は右サイドバックを主戦場とするが、大学時代は一列前のウイングバックやサイドハーフでもプレーしており、攻撃センスは折り紙付きだ。試合後のオンライン取材で、大学時代に「懐かしいですね」と思いを馳せた23歳は「大学時代に積み重ねてきたものがあったので、それを遂行するだけだった」と笑顔で振り返った。

 この日から東西をまたいだ対戦が解禁され、初戦が大学時代を過ごした東京でのアウェーゲーム。あふれんばかりの思いもこの結果に影響したようだ。

「ここに来る前に懐かしの明治大を通ったり、(練習グラウンドの)八幡山を通ったりして、帰ってきたなという気持ちがあった。(味の素スタジアムの)隣の西競技場では何度も試合をしていたけど、今度は鳥栖の選手としてゆかりのある地に帰ってきて、それも味スタというグレードの上がったところでやれるということでワクワクしていた」。

 そのうえ対戦相手のボランチにはMF安部柊斗。この日はベンチ入りしていなかったがDF中村帆高もFC東京に在籍しており、明治大の同級生にもライバル意識は及んでいた。

「正直大学時代から2人には憧れていた部分があった。対人能力があるし、すごい選手だなと思っていた。これまで背中を見て勇気づけられていたけど、今日のゴールでちょっと追いつけたかなと思う」。

 昨季の大学3冠を制した“最強世代”の明治大からは今季9人ものJリーガーが誕生。すでにMF瀬古樹(横浜FC)、MF佐藤亮(北九州)はゴールも記録するなど、安部や中村の他にも出身者の活躍が目立っている。

「瀬古がゴール決めたり、安部がACLに出たり、帆高が五輪代表の候補に入っていると聞いて、ジェラシーがふつふつとある」。そんな率直な思いを明かした森下は「あいつらと別の場所にいても切磋琢磨したいし、これからも刺激を与え合って、ゆくゆくはA代表で、そしてW杯で“最強明治”が日本を勝たせたい」と壮大な夢も語った。

 そのためには「まず鳥栖のために」という姿勢を強調する。

「試合に出ているところだけ見たら順調かもしれないけど葛藤とか悩み事はあって、優しいベテランの先輩、明輝さん(金明輝監督)から数多くの言葉をいただいてやっと一皮むけてきた。鳥栖じゃなかったらこんなに成長できなかったなと思っています」。就職内定を蹴ってまで進んできたプロの舞台、Jリーグに導いてくれたクラブを人情あふれる男がゴールで救った。

(取材・文 竹内達也)
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