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[和倉ユース]“120分”で決着! 日大藤沢が山口U-18との再戦を制して3位入賞

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日大藤沢高が3位決定戦を制した

[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

 第8回和倉ユースサッカー大会2020の3位決定戦が5日、城山陸上競技場で開催され、日大藤沢高レノファ山口FC U-18に3-1で勝った。

 予選リーグ、決勝トーナメントともに60分(30分ハーフ)で行われた今大会。両チームは予選リーグ第3節でも対戦し、1-1で引き分けていた。

 互いに前日4日の準決勝から複数の選手を入れ替えて臨んだ中、「メンバーを落としたのではなく、調子のいい選手を使った」(佐藤輝勝監督)という日大藤沢が先にペースを握る。

 GK濵中英太郎(3年)から最終ライン経由してボールをつなぎ、縦パスをスイッチに攻撃のスピードを上げていく。前半7分には右サイドのMF大貫裕斗(2年)の仕掛けを起点に、PA内右のFW信岡光(3年)がボールを受けると、左足のシュートでニアを破った。

 さらに直後の前半9分、信岡のシュートが相手GKやクロスバーに当たってこぼれ、最後は大貫が押し込んで2-0。日大藤沢の攻勢は止まらない。同アディショナルタイム1分にはミドルレンジでボールを持った信岡が「一番得意な角度なので、自信を持って振り切ることができた」と、左足で鮮やかなシュートを決め、前半だけで3点差とした。

 山口U-18は前半から思うようにパスを回せずにいたが、後半16分にMF林陸也(2年)がきれいな弧を描く右足のミドルシュートを突き刺し、1点を返す。しかし、反撃はここまでとなり、日大藤沢が3-1で逃げ切った。

 前日の準決勝では、最終的に優勝した青森山田高に0-3で完敗。「昨日、こういうサッカーをやれれば、結果は変わったと思う」。佐藤監督がこう振り返るように、日大藤沢は1日で修正し、会心のゲームを演じた。その一方で悔いが残ったのは、ほぼ勝負を決めた後に喫した1失点。指揮官は「(今大会で)一番の課題だったのは毎試合の失点」と指摘し、今後に向けて「これをどう改善するか」と堅守の構築をポイントに挙げた。

(取材・文 阿部哲也)
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