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注目校・KBC学園未来高沖縄MF田場も夢への挑戦。スキル、運動量で勝負

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MF田場柊人(KBC学園未来高沖縄、右)が相手DFと競りながら前へ

 強豪大学でプレーしたいという思いは、関東の高校生も、地方の高校生も同じ。8日に茨城県ひたちなか市のひたちなか地区多目的広場で開催された「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」には、沖縄県からMF田場柊人(KBC学園未来高沖縄)が参加した。

「結構沖縄だったら自分は通用するかなと思って、内地でもプレーして、自分がどこまで通用するかやってみたかった。どこかの大学から声がかかれば」という思いで大学トライアルに挑戦した。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」は関東の1都7県で開催されているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が心配される首都圏を避けて茨城開催を選択。茨城空港への直行便で移動し、感染予防対策を十分に講じた上で自分の夢への挑戦を行った。

 身長163cmと小柄だが、全国経験者やJクラブユース勢もいる中で一瞬のキレや運動量を発揮。カウンターから相手DFの前に入り込み、競りながら大きく前進するなど気持ちの強さを感じられるプレーもあった。

 だが、所属するKBC学園未来高沖縄の「パス受けて、はたいて、もう一回もらってみたいな感じで崩していくスタイル」と異なり、この日の紅白戦は縦に速い展開。田場は豊富な運動量による守備で健闘し、味方にパスを要求し続けていたが、自分のスキルを十分に出し切れなかったことを悔しがっていた。

 それでも、学んだことがある。「フィジカルの強さと声は沖縄と結構違いました」。体感したことを持ち帰り、自分とチームのレベルアップに繋げていく。田場は創部4年目の注目校、KBC学園未来高沖縄2期生。指揮官は沖縄県初のJリーガーであり、S級ライセンス保持者の石川研監督だ。

 質の高いトレーニングで「最初できなかったことができるようになった」(田場)と個人、チームが成長。7月の県総体は全国出場歴を持つ宮古高に0-1で競り負けたが、田場は「今年の冬は優勝狙っています」と言い切る。

 チームでダブルゲームメーカーの一角を担う田場は「将来はJリーガーになって活躍したい。中盤からは簡単にパスを出して、もう一回もらいに行ってボックスに入ったら仕掛けるという、自分のプレーを出したい」と宣言。中学時代に所属したFC琉球U-15やKBC学園未来高沖縄で磨いたスキルとアジリティなどを発揮し、選手権などで活躍して大学サッカーやその先の夢へのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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