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[MOM3182]青森山田MF松木玖生(2年)_ゴールだけじゃない。運動量、ハードワークで牽引し、大会MVP!

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青森山田高のU-17日本代表MF松木玖生が第8回和倉ユースサッカー大会2020の大会MVPに

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高 5-0 履正社高 城山陸上競技場]

 第8回和倉ユースサッカー大会2020の大会MVPは、優勝した青森山田高のU-17日本代表MF松木玖生(2年)が獲得した。昨年度の選手権で1年生ながら4得点を挙げ、今年は名門校の10番。「個人的には運動量、ハードワークというところで上手くチームを勝たせる大会になったのではないかと思います」と振り返るように、今大会ではゴール以外の部分でチームを勝たせている。特に準決勝、決勝の攻守に渡っての運動量、ハードワークする姿勢は抜きん出ていた。

 真夏の連戦。ベストコンディションではなかったはずだが、注目選手が歯を食いしばって縦横無尽に走り続けた。決勝も松木は背中でチームを牽引。技術の高さに加え、その運動量、ハードワークで青森山田に5-0の快勝をもたらした。

 前半15分、松木は中盤中央から左サイドへ展開してから、ゴールエリアまで一気にスプリント。クロスにはわずかに届かなかったものの、こぼれ球からMF藤森颯太(2年)の先制点が生まれた。

 松木の球際でボールを奪い取る力は秀逸だ。迫力のある動きとともに、間合いを詰める上手さも。そして、タイミング良くボールを刈り取ってしまう。この日は一人でボールを奪い切った好守がファウルの判定となり、苦笑いするシーンもあったが、彼のボール奪取力と献身的なランニング、強度あるプレーが履正社高の攻撃リズムを狂わせていたことは確か。そして、ボール保持の時間を増やした青森山田は決勝で大量5得点を挙げた。

 松木は後半7分、ゴール前へ飛び出し、PAでテクニックを発揮して決定的なシュート。そして、4-0で迎えた後半24分に味方の落としから鮮やかな左足シュートで決めた。すると、ピッチに膝をついて、渾身のガッツポーズ。「凄く点数を決めたいという思いはあったので、凄く嬉しかったです」という松木のゴールで大会は幕を閉じた。

 表彰式でも笑顔を見せていた松木だが、「(MVPは)嬉しいですけれども、複雑な気持ちがあります」とコメント。予選リーグから準々決勝にかけてのパフォーマンスは本人、周囲も納得できるものではなかった。大会を通して活躍ができた訳ではない。

 だが、準々決勝のハーフタイム、試合後に黒田剛監督や正木昌宣コーチから「(チームのためにより献身性を持って)あと10m前に飛び出して行け」と言葉を受けた松木は、そこからギアを上げて各試合で力の全てを出し切るほどの走り。その頑張りがチームを勝たせ、彼自身をまた一つ成長させた。

 黒田監督が語る松木の良さは、指摘に対して聞く耳を持ち、その課題に真摯な姿勢で向き合って自分の力を貪欲に伸ばしていけるところだ。「まだまだですけれども、もう一回り、二回り、監督やコーチに言われたことを忠実に受け止めて努力していきたい」と松木。チームを引っ張る立場という自覚を持つレフティーは、仲間のためにも努力と成長を続けて青森山田をより強いチームにする。

 昨年は秋から冬にかけて大きく成長。選手権での大活躍に繋げた。今年は将来へ向けて勝負の高校2年目。「自分に対して厳しい目を持ってやっていきたいと思っています。(選手権で)『また一回り二回り上手くなったね』とか、『怖さが増したね』と言われるような選手になりたいと思っています」。もちろん、ゴールを貪欲に狙っていくことは変わらない。たとえ、ゴールを奪えなくても、名門の新エースは運動量やハードワーク、上手さで青森山田を勝たせ続ける。

後半24分、青森山田高MF松木玖生が左足でゴール
 

(取材・文 吉田太郎)
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