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明本考浩や森俊貴、大学経由で復帰のアカデミー出身選手の加入で栃木が生まれ変わる

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プロ初ゴールを喜ぶ明本考浩。背番号18は森俊貴

 昨年まで、アカデミー出身の選手の試合出場がなかった栃木SCだが、今季より大学経由で復帰したMF明本考浩(←国士舘大)とMF森俊貴(←法政大)が試合出場を続けて奮闘している。

 そして12日にホームで行った岡山戦の前半26分、DFチェ・ジョンウォンとの接触でPKを獲得した明本が自ら蹴り込んでプロ初ゴールを記録。アカデミー出身選手としてもクラブ史上初のゴールをなった。

 Jリーグ公式サイトによると、試合後、明本は「自分にとっては本当に大きな1点。それがグリスタ(栃木県グリーンスタジアム)だったことも良かった」とコメント。昨年のユニバーシアード大会としても世界一に貢献したガッツマンがクラブ史に新たな1ページを記した。

 開幕から全試合出場を続ける明本の存在感はもちろんだが、森のルーキーとは思えぬプレーぶりも光る。森は法政大の主力として総理大臣杯や大学選手権(インカレ)の優勝に貢献。大学卒業後の進路について、一旦は一般企業への就職を決めていたが、昨年9月の天皇杯4回戦の甲府戦で得点したことでJリーグに挑戦したい思いを強めて、古巣でプロキャリアをスタートさせることを決めた。プロ入りを決めてからは痛めていた右肩を手術して万全の状態で1年目に臨んでいる。

 栃木は昨季終盤、一時は残留圏と7差の絶望的な状況に追い詰められたが、ラスト4試合を3勝1分で終えたことで、最終節で順位を逆転。奇跡の残留劇を演じていた。明本や森といったアマチュアサッカー界で実績を残したルーキーたちの加入で戦力の底上げを図った今季は、ここまで5勝2分4敗と勝ち越しに成功。勝ち点17の9位と上位も伺える順位にいる。

 近年、各クラブのトレンドでもあるアカデミー出身選手が大学を経由して自クラブに戻るというルート。これまで結果が残せていなかった栃木だが、明本や森の活躍は後輩たちにも大きな刺激になっているはずだ。

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