鹿島は8日、天皇杯5回戦甲府戦(カシマ)に臨む。1日に逆転優勝を決めてからまだ一週間。だが、8日付サンケイスポーツによるとMF小笠原満男(28)は「僕らは伝統的に全部のタイトルを獲りにいくチーム。選手はみんな分かっています」と言い切った。

　新たなモチベーションもある。来季の査定対象となる今回の天皇杯だが、活躍すればイメージは違う。終盤戦の9連勝で奇跡的な優勝を果たしながらも、4日の年俸提示ではアップ幅の少なさに不満を漏らす選手が続出。しかし7日、DF大岩剛(35)は「査定されにくい部分もあると思うけど、頑張って材料を増やすしかない」と前向きに話したという。

(文　吉田太郎)