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「レガシーを壊す人間がいる」エブラが“愛する”古巣マンチェスター・Uに嘆き

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マンチェスター・ユナイテッドパトリス・エブラ氏(写真右)

 元マンチェスター・ユナイテッドパトリス・エブラ氏は、古巣の首脳陣に辛辣な言葉を送った。

 今夏の移籍市場も残り2週間を切ったが、マンチェスター・Uは多くのターゲットを選定するものの、ここまでドニー・ファン・デ・ベークを獲得したのみ。シーズン最初の試合となったクリスタル・パレス戦に1-3で敗れると、OBや解説陣からは早期の補強を求める声が上がっている。

 クラブOBのギャリー・ネビル氏やリオ・ファーディナンド氏が古巣の補強を非難する言葉を残す中、エヴラ氏は自身の『Instagram』に20分程度の動画を投稿し、移籍ビジネスが滞るクラブ首脳陣へ辛辣な言葉を送った。

「私の電話にトップクラブのトップディレクターから連絡が入り、彼らは『パトリス、(交渉担当の弁護士)マット・ジャッジに電話に出るように言ってくれないか?』って言ってくる。私たちは弁護士を選手との交渉のために送っているんだ。しかし、彼らは数字についての話ばかりで、フットボール界の人間ではない。2000万ポンドの選手が欲しくても、結局1億ポンドを支払うことになってしまう」

「私たちの前の世代には、ボビー・チャールトンやジョージ・ベストがいて、彼らはクラブの歴史を作った。チャンピオンズリーグ制覇の99年や08年もリスペクトされるべきだが、これらのレガシーを壊そうとたくらむ人間がいる。何のために?何を理由で?」

 さらに、ファンからの非難が集中するエド・ウッドワードCEOについても同氏は「仮にエド・ウッドワードとの間に問題があるのなら、私はソーシャルメディアを使わず、彼にメールするし、電話するし、面と向かって私が考えていることを伝える。私たちは彼をだいぶ責めてきた。エドとの間に唯一ある問題は、誰も信用しない彼に人を信用しろということだ」と話し、資金があっても選手を獲得できない古巣の現状を嘆いた。

「(マネージングディレクター)リチャード・アーノルドのような人間が私たちに金がある理由で、彼らは想像できないほどのスポンサー契約を結ぶことができる。私たちには金があるが、選手がいない。なぜなら、間違った人間を交渉の場に送っているからだ」

 そして、現状への不満をあらわにするエブラ氏は「何人かの人間はクラブのために働き、クラブにダメージを与えている。だから、私たちはファンに真実を伝える義務があると思う。将来的に職を失う可能性があるから、このことを口にするのを恐れる人間がいることも理解している。でも、私に恐れなどない。私にはマンチェスター・ユナイテッドは必要ない。ただ、マンチェスター・ユナイテッドを愛しているんだ」とすべての発言は愛するクラブのためであるということを強調した。

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