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試合を抜け出してトイレにダッシュ&戻ってPK決める…MOMのトッテナムMFにモウリーニョ「人間業ではない」

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試合を振り返ったジョゼ・モウリーニョ監督

 カラバオカップ4回戦が29日に開催され、トッテナムはホームでチェルシーと対戦し、1-1で突入したPK戦の末、PK5-4で勝利を収めた。ジョゼ・モウリーニョ監督は「見事だ」とチームを称えつつ、MFエリック・ダイアーの“トイレ事件”やフランク・ランパード監督とのタッチライン際でのやり取りなどについても語っている。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。

 27日のプレミアリーグ第3節ニューカッスル戦(△1-1)から中1日で臨んだトッテナムは、前半19分にチェルシーのFWティモ・ベルナーに先制点を献上。後半30分頃にダイアーが腹痛でトイレに駆け込むアクシデントもあったが、ダイアー復帰後の同39分にFWエリク・ラメラが同点弾を挙げる。1-1で90分を終えた後に延長戦は行われず、PK戦を制したトッテナムが準々決勝進出を決めた。

 同メディアによると、モウリーニョ監督とカラバオ杯の相性は良く、31試合中26度の勝利を収めている。ただ、PK戦を経ての白星は初めてだった。指揮官はチームのパフォーマンスについて次のようにコメントしている。

「試合前にも戦う準備はできていると言ったが、実際に私たちの戦う準備は整っていた。PK戦の前に選手たちには、PKについては気にしていないと伝えたよ。それまでのプレーの方が大事だとね」

「私たちはベストチームであり、見事なプレーだった。後半戦に入ると、チェルシーのようなスーパチームがとても凡庸に見えたほどだ。私たちのプレーはとても素晴らしかった」

「選手たちにはこの試合のことだけを考えろと言ったが、私は同時に3つの試合のことを考えなければならない。選手たちはこの試合のことだけに集中してくれて、驚異的なパフォーマンスを発揮してくれた。だからこの功績は彼らのものだ」

「私はこれまでPK戦で信じられないぐらい勝てていなかったが、今日は全てうまくいくと感じていた。圧倒的にこちらの方が良かったし、選手たちは勝利に値していたね」

 チェルシーが1点をリードした前半途中には、モウリーニョ監督とランパード監督がピッチサイドで言葉を交わし、一時ヒートアップする場面もあった。しかし、試合後のモウリーニョ監督は優しい言葉だけを発し、かつての教え子にアドバイスを送っている。

「フランクとの間で最も重要なのは、言葉のやり取りよりも、彼に対する私の気持ちなんだ。彼はいつも私に選手として全てを捧げてくれたし、私がそれを忘れることは決してない」

「素晴らしい選手かつ友人でもあった彼に対し、私自身どれだけの恩があるか。私は単に老いた監督として、若くて才能のある監督に対して一意見を伝えただけだ。選手が私たちを必要とするのは彼らが負けている時であり、勝っている時に監督がタッチライン上で目立つ必要はない。だが彼らが負けている時はそこにいなければならない」

「前回の試合(3-3で引き分けた26日のプレミアリーグ第3節WBA戦)で0-3のビハインドを負っていた時、彼は椅子の上で悲しそうにしていたから、本当に気の毒に思ったよ。サッカーの面で、私から彼に教えられることはない。彼はサッカーを知っている。これはただの一意見だが、チームが負けている時はタッチラインに残り、勝っている時は落ち着いた方がいいと思う」

 この試合では“トイレ事件”で話題となったダイアーがマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた。2日前のニューカッスル戦(△1-1)では終了間際のハンドにより、同点被弾につながるPKを献上。48時間後の今回の一戦ではピッチを離れるハプニングこそあったが、PK戦では1人目のキッカーとして見事に成功するなど、2試合連続のフル出場で勝利に貢献した。モウリーニョ監督は称賛の言葉を送っている。

「エリック・ダイアーがやったことは並大抵のことではない。彼のことは心から称えなければならない。サッカー当局は今のところ多くのルールを持っているが、48時間の間にこのような激しさで2試合プレーすることは禁止した方がいい」

「ニューカッスル戦はプレミアリーグでの試合だったが、この試合もプレミアリーグレベルの試合だった。エリック・ダイアーがやったことは人間業ではない」

「他の選手たちもみな驚異的だった。(DFジャフェット・)タンガンガは親善試合にも出ていなかった。GKジョー(・ハート)については申し訳なく思うが、ここには勝ちに来たということをチームに示すために(GKウーゴ・ロリスを)選ばなければならなかった」

 一方、敵将のランパード監督は「後半はトッテナムに引っ掻き回されてしまった」と反省を口にし、それを防ぐゲームプランを用意するべきだったと悔やんでいる。

「PKになった段階で、何が起きてもおかしくはない。もちろん大会に残りたいという気持ちはあるが、私たちのパフォーマンスにも本当に良いところはいくつもあった」

「前半はポゼッションの面でいうと、私たちが試合していた。もっとチャンスを作りたかったが、トッテナムにそういう試合をさせてもらえなかった。後半に入ると、彼らに試合を少し引っ掻き回されてしまった。だが、その前に試合をコントロールできている段階で、もっと得点を取りたかったし、その可能性はあった」

「チームが走ってプレスをしても、逆サイドに逃げられてしまうと、流れやリズムをつかむのは簡単なことじゃない。明らかに彼らは戦術を変更しており、もっとうまくそれに対処しなければならなかった」

「最後は疲れているように見えたが、それは今の状況を考えれば当然のこと。ティモ・べルナーは最後に足を痙攣させていたので、PKを蹴らなかった」

 チェルシーにとっては2年連続のカラバオ杯4回戦敗退。PK戦は鬼門となっており、同大会における過去8回のPK戦で6回の敗戦を喫している。また、そのうち4回戦で負けたのは3回目となった。

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